宇佐美「年間1位」宣言 Vだけじゃない!9差逆転だ スポニチアネックス 7月11日(土)7時16分配信

ガンバの、宇佐美の夏が始まる―。Jリーグの第2ステージが、11日、各地で開幕する。第1ステージは勝ち点32で4位に終わった昨季の3冠王者・G大阪 は、ホームの万博競技場で甲府と対戦。第2ステージの優勝と年間最多勝ち点、そして年間王者の座を目指し、エースFW宇佐美貴史(23)が、昨季に続く “真夏の逆襲”を誓った。

絶対エースが“進撃の夏”の幕開けを告げる。G大阪は10日、吹田市内で甲府戦を前に非公開で最終調整した。4位に終わった第1ステージから2週間。中 断期間で「心身ともにリフレッシュできた」と万全の態勢を整えた宇佐美が、第2ステージの優勝と、浦和との9差を引っ繰り返しての年間最多勝ち点獲得とい う大きな目標に挑む。

「優勝はもちろん、年間最多も、まだまだ手の届く所にいますし、レッズも必ず苦しむ時期があると思う。その時に追い抜けるポジションにいられるかどうか。もしも、それでも届かなければレッズを褒めるしかない」

反攻への手応えも十分にある。昨年はW杯による中断期間までの14試合で、首位・浦和とは勝ち点14差の降格圏16位に低迷。再開初戦のホーム甲府戦で 自らのゴールで勝利に導くと、チームはそこから怒濤の5連勝を飾るなど、最終的に3冠を獲得した。今季も同じ万博での甲府戦からのリスタート。相手は出場 3試合すべてで得点を決めている“お得意様”でもあり「去年と同じような勢いを見せられたらいいし、見せられる自信もある」と力強く宣言した。

元来、スロースターターのチーム。昨季は7、8月のリーグ戦を6勝1分け1敗で乗り切った。J2だった13年も同時期は6勝3分け1敗と圧倒的勝率。宇佐美の言葉にも力強さが増す。

「ガンバはここからだと思う。これからエンジンがかかっていくのが、ガンバの醍醐味。自分がその勢いを、さらに加速させられればいい」

個人の目標に掲げる得点王にも突き進む。第1ステージ最終戦の山形戦ではハットトリック。6戦ぶりのゴールでうっぷんを晴らし、13得点とランク首位で 折り返した。それでも「もっと取れたし、コンスタントに取れるように波をなくしていきたい。1試合1点の究極の理想に近づいていきたい」。さらなる高みを 見据えるストライカーに導かれ、3冠王者の「本領発揮の夏」が、いよいよ始まる。

▽昨夏のG大阪快進撃VTR 14節を終えた時点で、4勝3分け7敗の勝ち点15で降格圏16位に低迷。ここでW杯ブラジル大会による2カ月の中断期間 に入り、7月にリーグ戦が再開されると、いきなり5連勝。さらに1分け1敗を挟んで7連勝を記録するなど、中断後の20試合で15勝3分け2敗と、勝ち点 48を上積みして、史上最大の逆転優勝を達成した。

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