【J1採点&寸評】新潟×G大阪|勝負強さを見せつけたG大阪。MOMは攻守に奮闘した20歳のMF

新潟――守備陣は軒並み及第点以下に。

[J1・5節]新潟2-3G大阪/4月1日(土)/デンカS

【チーム採点・寸評】
新潟 5.5
2トップとサイドハーフのコンビネーションは良好。テンポの良いパスワークと素早いカウンターで、チャンスを作り出した。一方で課題は、攻守のバランスとセットプレー。リードした後は受け身になり過ぎた。内容は良かっただけに、もったいない結果となった。

【新潟|採点・寸評】
GK
1 大谷幸輝 5.5
移籍後、リーグ戦初出場を果たす。最後方から常に指示していたものの、悔しい3失点。ビッグセーブで流れを変えたかった。

DF
2 大野和成 5
秀逸なラインコントロールで、組織的な守備を構築した。ただ76分のFKでは金のマークを外し、同点弾を許したのは実にもったいなかった。

4 ソン・ジュフン 5.5
アデミウソンのドリブルを食い止めながら長沢もケア。集中力を切らすことなく相手2トップに対応したが、さすがに2列目の選手までは手が回らなかった。

19 矢野貴章 5.5
激しくアップダウンを繰り返し攻守に厚みをもたらした。ただその分、背後のスペースを突かれることも少なくなかった。

23 酒井宣福 5
開始早々に初瀬と倉田の連係についていけず、クロスを許して失点に関与。一時は落ち着きを取り戻したが、守勢に回った終盤は再び調子を落とした。

MF
8 小泉 慶 5.5
中央だけでなくサイドまで広範囲に渡り走り回り、カバーリングに奔走。押し込まれた終盤に、引き過ぎてしまったのが残念だった。

9 山崎亮平 6(85分OUT)
巧みなターンで前を向くと積極的に仕掛け、攻撃に勢いをもたらした。最終ラインまで下がって守備でも貢献。PKも冷静に決めた。

13 加藤 大 5.5
前半はホニ、T・ガリャルドとのコンビネーションで相手ゴールに度々迫った。後半は守備にエネルギーを使いすぎ、攻撃で目立てなかった。

34 原 輝綺 6
攻守において正確なポジショニングを取り、チームをサポート。守備ではスペースを埋めながら、攻撃では積極的にボールを引き出し中盤の底からゲームを作った。

新潟――助っ人ふたりのパフォーマンスは上々だったが…。

FW
7 ホニ 6.5(82分OUT)
圧倒的なスピードを生かして相手の背後に何度も飛び出し、脅威になった。55分にはまさにその形が実り、追加点をゲットした。

10 チアゴ・ガリャルド 6(85分OUT)
精度の高いホニへのスルーパスで高速カウンターを成立させ、アシストを記録。さらに献身的にプレスをしかける姿勢も好印象だった。

交代出場
MF
14 田中達也 5.5(68分IN)
リードしている状況のなか2トップの一角で出場。チームが守勢に回っていたこともあり、パスがあまり入って来ない消化不良の試合となった。

FW
49 鈴木武蔵 ―(85分IN)
前線のターゲットとしては物足りない出来。ラストプレーのヘディングを決めていれば……。

MF
18 成岡 翔 ―(89分IN)
逆転された直後に投入され、反撃を狙った。しかしプレー時間が短く、見せ場を作れなかった。

監督
三浦文丈 5.5
前半から連動した守備を機能させ、戦術の浸透を感じさせた。ただ逆転されてからの策が少なく、交代も有効打とはならなかった。

G大阪――攻守に大きく貢献した井手口を高く評価。

【チーム採点・寸評】
G大阪 6
前半の早い時間帯で右サイドを崩して先制点を奪うも、その後は距離感が遠くなりパスミスを頻発。必然的にカウンターを受ける機会が増え、リズムを失った。それでも終盤に攻勢を強めて逆転し、勝負強さをみせつけた。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
FC東京戦で負った左頬骨骨折が癒え、フル出場を果たす。ただ古巣を相手に2失点。チームは勝利したものの、見せ場は少なかった。

DF
2 三浦弦太 5.5
なかなか攻撃が噛み合わないなか、大体なサイドチェンジで局面を変えたが、ホニのスピードに終始苦戦。守備に課題が残った。

3 ファビオ 5.5
空中戦ではほとんど負けなかったものの、地上戦では相手FWに翻弄されていた。16分にはエリア内で相手FWを倒し、PKを献上した。

6 金 正也 6
ディフェンスでは山崎とホニの対応に手を焼いた。76分にFKに合わせて同点弾を決め、流れを引き寄せた点は評価できる。

MF
4 藤春廣輝 6
前半は対面する加藤に潰され、押し込まれることも多かったが、後半はオフェンシブに振る舞い、得点につながるFKを獲得するなど存在感を示した。

7 遠藤保仁 5.5(73分OUT)
アンカーの位置でバランスを取ろうと試みるも、長い芝に対応できずパスが乱れがちに。チームに落ち着きをもたらせなかった。

8 井手口陽介 7
31分にはFKで同点ゴールをアシストすると、試合終盤に混戦から逆転弾をゲット。遠藤が交代した後に移ったアンカーでも球際の強さを見せ、攻守に大きく貢献した。

10 倉田 秋 6.5
9分にシュートフェイントでDFのタイミングを外し、華麗に先制点を奪取。前半終了間際のヘディングシュートは決めたかったが、それ以外は余裕を感じるプレーで質の違いを見せつけた。

35 初瀬 亮 5.5(62分OUT)
コンビネーションでサイドを崩し、先制点につながるクロスを供給。ただ目立ったのはこの場面くらいで、対面した山崎を振り切れないシーンが目についた。

G大阪――長谷川監督の交代策は見事だった。

FW
9 アデミウソン 5.5(87分OUT)
なかなかパスが入らずフラストレーションを溜めていた印象。唯一のシュートもポストに弾かれ、得点に絡めなかった。

20 長沢 駿 6
自身のシュートは0本で、アデミウソンとの連係も合わなかった。それでもゴール前での存在感は抜群で、潰れ役として働いた。

交代出場
MF
38 堂安 律 6(62分IN)
初瀬に代わり右ウイングバックで出場。巧みなテクニックを駆使して積極的に仕掛け、攻撃に勢いをもたらした。

MF
39 泉澤 仁 6(73分IN)
開幕戦以来のリーグ戦出場。ドリブルで突破するシーンは少なかったものの、スペースに顔を出し積極的に攻撃に関与した。

DF
5 丹羽大輝 -(87分IN)
今季はリーグ戦初出場。クローザーとして投入されると、対人戦の強さを見せ確実に任務を遂行した。

監督
長谷川健太 6
3-5-2のシステムは機能していたとは言えないが、堂安と泉澤を途中起用し、攻撃を活性化させた。終盤はしっかりと守備を固め、勝点3を手繰り寄せた。

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