【J1採点&寸評】G大阪×FC東京|東口が神セーブを連発! 充実のG大阪に対し、FC東京は…

東口がプロ入り後初のPKストップ。守護神たる所以を示す。

[J1リーグ3節]G大阪3-0FC東京/3月11日/吹田S

【チーム採点・寸評】
G大阪 7
攻守の歯車ががっちり噛み合い、FC東京を完封。前節の柏戦で掴んだ手応えを自信に、果敢なプレスとショートカウンターを武器とする3バックシステムの完成度が一気に高まっている。

【G大阪|採点・寸評】
MAN OF THE MATCH
GK
1 東口順昭 7.5
大久保のPKをストップすると、その後のリバウンドにも鋭く反応してスーパーセーブ。流血しながらもゴールを守り切り、今季リーグ戦初のクリーンシートを達成した。文句なしのMOMだ。

DF
2 三浦弦太 6.5
クロス対応、中央への絞りともに的確で、随所に高精度のロングフィードも披露。「まだ探り探り」とは言いつつも、右ストッパーでのプレーが板に付いてきた。

3 ファビオ 7
ロングボールをことごとく迎撃するなど、抜群の安定感。後半開始直後に大久保との接触で頭部を負傷するもピッチに立ち続け、75分には相手の決定機を倒れながら防ぐ好プレーで無失点につなげた。

6 金 正也 6
立ち上がりに犯したバックパスのミスは反省点。それでも、すぐに立て直し、フィジカルを生かした対人プレーでFC東京の攻撃陣に自由を与えなかった。

MF
4 藤春廣輝 6.5
スプリント回数は両チーム最多の35回。自慢のスピードを武器にアップダウンを繰り返し、サイドをえぐって攻撃を活性化させた。

7 遠藤保仁 6.5
的確なロングフィードで先制弾の起点に。守ってはフォアプレス、プレスバックを怠らずに中盤でボールを刈り取り、ゲームを優位に進めた。

10 倉田 秋 6.5(90+6分OUT)
今野とともにプレッシャーをかけ続け、攻撃に転じると一気に加速。52分にはこぼれ球に右足を振り抜いてゴールをこじ開け、10番として初ゴールを挙げた。視察に訪れたハリルホジッチ代表監督も「中盤をオーガナイズしていた」と絶賛。

15 今野泰幸 6.5
古巣との対決ということもあって気合十分。球際でファイトしつつ、巧みにくさびのコースを切り、簡単にアタッキングサードに侵入させなかった。PKこそ献上したが、そのアグレッシブさは評価に値する。

35 初瀬 亮 6(83分OUT)
2試合連続でスタメン出場を果たし、永井や太田と激しい攻防を見せる。62分の倉田の得点はオフサイドでノーゴール判定となり、前節に続くアシストは幻に。

キレキレのアデミウソンは2試合連続ゴール!

FW
9 アデミウソン 7
前節の柏戦に続き、動きのキレは抜群。ファーストチャンスをきっちり仕留めると、スピードに乗ったドリブルでFC東京をキリキリ舞いさせた。

20 長沢 駿 6
立ち上がりのセットプレーで迎えた決定機は相手GKの好守に阻まれゴールならず。その後は丸山と森重の強力CBコンビに力負けする場面もあったが、長沢が潰れているからこそアデミウソンが生きている点は評価したい。

交代出場
DF
22 オ・ジェソク ―(83分IN)
ノーガードの打ち合いになりかけた展開でも冷静にボールを捌き、巧みなゲーム運びを披露。守備では広範囲をカバーして隙を与えなかった。

FW
37 髙木彰人 ―(87分IN)
出場直後に藤春のクロスに飛び込んでヘッドを放つも得点はならず。90+2分には倉田のスルーパスに抜け出すなど、短い時間の中でゴールを脅かした。

MF
25 藤本淳吾 ―(90+6分IN)
左足ハムストリングの故障も癒え、待望の今季初出場。プレー時間は1分程度だったが、2度のプレーチャンスが訪れ、わずかながらにゲーム感覚も養えた。

監督
長谷川健太 7
ACLの済州ユナイテッド戦で崩れかけたチームを立て直した手腕はお見事。堅い守備のなかでもアグレッシブさを徹底させ、新たなスタイルを築きつつある。

開幕2試合を零封の守備陣がイージーなミスから3失点。

【チーム採点・寸評】
FC東京 4.5
篠田監督が「ミスが目立った」と評するように、G大阪のプレスの前に攻撃の形を作れず。開幕2試合を無失点に抑えた守備も、浮足立ってイージーな失点を重ねた。

【FC東京|採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 5.5
5分の長沢のヘッドに鋭く反応してピンチを防ぐも、アデミウソンの一撃で今季初失点。その後の失点もDF陣のミスが大きく、個人のパフォーマンスはそこまで悪くなかった。

DF
2 室屋 成 5.5
藤春との“リオ五輪戦士”対決は見応えあり。徳永投入後はサイドハーフに上がり、PKを獲得したが、3失点の完敗では及第点は与えられない。

3 森重真人 5.5
大きなミスをしたわけではないが、チームの苦境を救う好プレーもなし。試合後には「この敗戦に驚いてはいけない」と唇を噛んだ。

5 丸山祐市 4
カウンターを狙うアデミウソンに対し、安易に足を出してかわされて先制点を献上。慎重に対応していれば防げた失点だけに、悔やまれるプレーだ。

6 太田宏介 4.5
丸山の競ったボールが足に当たり、相手のチャンスボールに。「不運」のひと言では片づけられない隙を見せており、ゴールネットを揺らされるのを見届けるしかなかった。

MF
8 髙萩洋二郎 5
浮き球やスルーパスなどアイデアを見せるも味方との息が合わず、ゲームメイクに苦心。後半は運動量が落ち、攻撃のタクトを振るえなかった。

15 永井謙佑 5.5(65分OUT)
スピードに乗ってサイドを突破する場面は何度かあったが、決定打には至らず。河野の交代で右サイドに回った後は見せ場を作れなかった。

17 河野広貴 5(35分OUT)
今野や藤春の迫力ある寄せに押し戻され、効果的な崩しを見せられず。足首を痛めるアクシデントで前半のうちにピッチを後にした。

37 橋本拳人 5.5
中盤でボールを刈り、自ら持ち上がって攻撃のスイッチを入れようとチャレンジ。前半終了間際には強烈な左足のミドルを放つなど奮闘したが、85分に悔しいオウンゴールを献上した。

38 東 慶悟 5(59分OUT)
守備に追われる時間が長く、スタミナを消耗。大久保にボールを供給するシーンもほとんどなく、トップ下としての役割を果たせなかった。

PK失敗の大久保はこの試合最低の「4」評価。

13 大久保嘉人 4
前線までボールが来ない展開に焦れて、中盤まで下りる形が続出。PK失敗で今季初ゴールを逃すなど、「我慢の時」に直面している。

交代出場
MF
23 中島翔哉 5.5(35分IN)
ドリブル突破やミドルシュートでリズムを変えようとする心意気は買うが、少々ガムシャラすぎる感も。大久保を生かす形も選択肢に入れたい。

DF
22 徳永悠平 5.5(59分IN)
室屋に代わって右SBに入るも、藤春と今野のアタックにサイドの主導権を献上。このベテランをもってしても、悪い流れを止めることはできなかった。

FW
20 前田遼一 5.5(65分IN)
大久保と2トップを形成するも、シュートチャンスは訪れず。ファーストDFとしてボールホルダーにプレッシャーをかけるにとどまった。

監督
篠田善之 5
河野の負傷で前半のうちに交代カードを使うアクシデント。その後も効果的な攻め手を見出すことができず、今季初黒星を喫した。

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