サポーター暴発寸前!G大阪、4失点完敗…OG遠藤に大ブーイング/ACL

アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグH組第2戦(1日、G大阪1-4済州、吹田ス)H組のG大阪はホームで済州(韓国)に1-4の完敗を喫した。9度目のACLで、クラブワースト失点という屈辱的大敗。主将の元日本代表MF遠藤保仁(37)がオウンゴールで先制点を献上するなど精彩を欠き、3バックの新システムも機能しなかった。G組の川崎はアウェーでイースタン(香港)と1-1で引き分け、2分けの勝ち点2とした。G組で水原(韓国)-広州恒大(中国)は2-2で引き分け。H組の江蘇(中国)はアデレード(豪州)を2-1で下した。

自慢の吹田スタジアムが悲鳴と怒号につつまれた。怒りの矛先は、背番号7。4点ビハインドのまま後半途中、交代で退くG大阪MF遠藤に、サポーターからブーイングが浴びせられた。

「うまくいかなかったのは間違いない。完成度を高めないといけない。課題を修正していかないと」

慣れた4-4-2システムではなく、相手の攻撃力を警戒して5バック気味に守りを固める3-6-1システムで挑んだ。アンカーの遠藤は低い位置でボールを受けることが多く、相手の前線からのプレスにも苦しんでパスミスが目立った。すると前半43分、自陣左サイド深くからの相手FKで、ニアサイドでクリアを試みたが、ボールは大ベテランの頭に当たってまさかのオウンゴール。痛恨の先制点を献上した。さらに失点を重ねた0-3の後半27分には遠藤のバックパスを拾われ、そのままロングシュートを決められた。同31分に交代を告げられてベンチに向かうと、いつもの“ヤットコール”だけではなく、ブーイングが入り交じる異様な光景が待っていた。

後半45分にFWアデミウソンがPKで1点を返すのがやっと。昨年開場した吹田スタジアムで、ACL本戦は1分け3敗と未勝利で、4失点はJリーグを含めてもワースト記録。日本最多9度目のACLで、クラブ史上ワーストの大量失点と負の記録がことごとく上塗りされた。試合後のゴール裏からは「長谷川、出てこい!」と指揮官に対する怒号も飛ぶほど、サポーターの怒りは最高潮に達した。システム変更が機能しなかった長谷川監督は「選手はよくやってくれた。敗戦は私の責任です」とくちびるをかみしめた。

2月22日のアデレード(豪州)戦から8日間で3試合目。豪州からの移動もあったハードスケジュールだが、次は中3日で柏戦(柏)も待っている。これを乗り越えなければ、2017年のタイトル奪還は夢と消えてしまう。

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