G大阪・宇佐美うっぷん晴らすJ1初ハット! デイリースポーツ 6月28日(日)7時0分配信
「J1、山形1-3G大阪」(27日、NDスタ)
G大阪のFW宇佐美貴史(23)は山形戦でリーグ戦6戦ぶりのゴールとなる、J1では自身初のハットトリックを達成した。
鬱憤(うっぷん)を晴らすかのようにぶち込んだ3発は、また一歩、選手としての階段を上った証しだ。FW宇佐美が自身J1初となるハットトリックで、雨にぬれた重たい雰囲気を一蹴した。
後半5分からの12分間は宇佐美の独壇場だった。MF倉田秋(26)のパスを受けると、ワントラップから左足でまず1点。「得点を取ることをより強く意 識した」というエースは、続く14分、GKとの1対1を落ち着いて右足で決めた。17分には、倉田のシュートのこぼれ球を押し込み3点目。これがクラブ通 算1300点の節目となった。「知らなかった」と意識はなかったが、得点ランク単独首位で折り返しを迎えた。
前節までリーグ5戦不発。チームも3戦勝ちなしと振るわなかった。それでも下を向かず、「来た」という手応えすら感じていたのは、昨季の取れない時期と は感覚が違ったから。体のキレもプレーの感覚も悪くないと感じながら、ゴールが生まれない現実と向き合い、そして行き着いた。「グイッと伸びる前には沈む ときが来る。この壁を乗り越えればさらに大きくなれる」
第1S最終節を復活の3発で締めた。巻き返しへも手応えは十分。「ちょっと時間がかかっちゃったですけど」。そう言って宇佐美は少しだけたくましくなった顔つきで笑った。