【リオ五輪】藤春がアフリカンとのスピード勝負に自信。「前へ行って相手を下げさせる」

「サイドから仕掛けてどんどんクロスを入れて、そこからゴールが生まれればいい」

 藤春廣輝にとって初となる世界大会の幕開けが迫っている。重圧のかかるオーバーエージを引き受けたのも、もっと成長したいという強い思いがあったからだった。

「ワールドカップに出たいという目標もあるし、自分の力が世界でどのぐらい通用するのか、試してみたい」

初戦のナイジェリア戦を翌日に控え、手倉森監督は「選手にスピードとキレが戻ってきている」と手応えを語ったが、藤春も仕上がり具合に関して「コンディションはどんどん上がってきている」と自信を覗かせる。

「(前日練習の)今日も緊張感を持って練習したし、雰囲気も良い感じ。本当に順調に来ているので、明日は100パーセントを出すだけですね」

ナイジェリアにはエテボやエゼキエルといった、A代表経験済みの俊足アタッカーが複数おり、おそらく藤春はサイドでエテボとマッチアップするだろう。ナイジェリア戦のスカウティングはひと通り済んでいるようで、「相手の右サイドには速い選手がいる」と自ら口を開く。

「相手の右サイドはドリブルにキレがあるし、スピードもある凄い選手。そこを止めないとなかなか前に行けないし、自分から前へ前へ行って、相手を下げさせたいと思います。サイドから仕掛けてどんどんクロスを入れて、そこからゴールが生まれればいいかなと」

「スピードなら、誰にも負けない自信はある」と話していた藤春も、先のブラジル戦では“ネイマール2世”の呼び声高いガブリエル(バルボウサ)のキレのあ るドリブルにキリキリ舞いさせられた。しかし、世界最高峰のスピードを身を持って体感した分、ナイジェリア戦はその経験を生かす格好の場だ。

「ナイジェリアは日本人にはない屈強な身体があるし、フィジカル+スピードもある分、行くところでしっかり行かないと、やられてしまうイメージがある。逃げずに戦わないといけない。ブラジルも速かったけど、その経験を次に生かせればいい」

浅野拓磨と肩を並べるスピードの持ち主が、世界にその名を轟かせた時、手倉森ジャパンは勝利に一歩近づくだろう。

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