藤春がナイジェリア封じへU23OA、メダル目指す

日本サッカー協会は14日、8月のリオデジャネイロ五輪に出場するU-23(23歳以下)日本代表のオーバーエージ(OA)3枠のうち、G大阪DF藤春広 輝(27)と広島DF塩谷司(27)の選出を正式発表した。24歳以上の年齢制限外で選ばれた藤春は、初の世界大会での金メダル獲得を目標に掲げた。

脚光とは無縁だった藤春が、たくさんのフラッシュを浴びた。本拠地の市立吹田スタジアム内にテレビカメラ9台、約50人の記者が集まった。人見知りで、普段は言葉数の少ない男が、五輪での目標を問われると明言した。

「自分にとって五輪は、遠くて絶対に行けないと思っていた。出る以上は1つでも上を目指したい。金メダルを取りたいです」

大体大時代は無名で関西学生リーグの2部を経験。08年北京五輪世代だが、世代別代表には手が届かなかった。11年にG大阪入りする際、東大阪市で営む家業を継ぐか迷ったほど。プロ入り後は50メートル走5秒8の快足を生かした攻撃的左サイドバックとして急成長し、昨年3月に初のA代表入りを果たした。 U-23代表候補の山中、亀川ら左サイドバックに故障者が続出し、穴を埋める存在として白羽の矢が立った。

「世代別代表に入らなくても、ここまで来られることを見せられた。あきらめずサッカーを続けて良かった」

OAの打診を受けてからは、G大阪の先輩でW杯経験のあるMF遠藤に相談しようとしたが「言い出せず1人で考えていた」。1週間前に手倉森監督から電話で口説かれ、決断した。8月4日の1次リーグ初戦は、身体能力の高いアフリカのナイジェリアだ。

「スピードでは絶対に負けない。強い相手にどれだけやれるか。(五輪で)通用しなければ、W杯も届かないと思う」

リオ経由の18年ロシアへ。まずはメダル獲得で世界を驚かせる。

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