G大阪Uー23堂安律、プロ初1試合2ゴール「イメージ通りに打てた」

J3G大阪U-23は23日、昨年までの本拠地・万博記念競技場で大分と対戦し、2-2で引き分けた。U-19日本代表のMF堂安律(17)がプロ初の1試合2ゴール。今季4得点とし、J3得点ランクの暫定トップに立った。

G大阪のニュージェネレーションがかつてのホームで強烈アピールだ。1点を追う前半28分、17歳の堂安が右サイドからパスを受けると、左足でミドルシュートをゴール右にたたき込んだ。同点弾で勢いづくと同38分、MF大森からの浮き球パスを受けると、GKとの1対1を制して、右足でゴールに流し込ん だ。

「(2点目は)すごくいいボールが来た。自分のイメージ通りに打てた」

後半22分に追いつかれ、勝ち点3は逃したが、J1で戦うトップチーム招集に向け、大デモだ。試合前からフラストレーションがたまっていた。

「今週の試合はトップでしたかった。メンタル的には落ちた。でも腐らずできてよかった」

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で敗退するなど、トップチームは試行錯誤が続いている。大幅なメンバー入れ替えも予想されたが、長谷川監督から声はかからなかった。ならば、ゴールを量産して結果を出すしかない。

プロ初の2ゴールを決めたが「3、4点目を取りたかった。(先輩から)ハーフタイムに『3点目を取るのは難しいぞ』といわれ、本当にその通りになってしまた。2点で終わってチームも勝てなかったので悔しい」と満足感はかけらもなかった。

J3開幕前から得点王に照準を合わせていた。この日の2ゴールで暫定トップに躍り出た。実好監督は「いいアピールになったんじゃないでしょうか」と状態のよさを認めた。

昨年高2でトップデビュー済み。MF家長昭博(現大宮)、FW宇佐見貴史と並び称されるG大阪の至宝は「J1の選手にプレッシャーをかけられたと思う」と自信を深めた。早熟の天才は新ホーム吹田市立スタジアムで戦うJ1の舞台だけを見据えている。

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