【ACL】G大阪、スコア以上の完敗で終戦… 未勝利のままグループステージ敗退

宇佐美がPK失敗。後半には連続失点。最後まで攻守噛み合わず。

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は4月19日、グループステージ5節が行なわれ、市立吹田サッカースタジアムでは、ガンバ大阪対水原三星ブルーウイングスが19時にキックオフされた。

ここまで2分け2敗と未勝利のG大阪は、この試合に敗れるとグループステージ敗退が決定。是が非でも勝点3が欲しい一戦となったが、立ち上がりからエンジンがかからず、むしろ積極的な姿勢で攻め込んだのは、こちらも敗れれば敗退が決まるアウェーの水原だった。

高い位置からのプレスと果敢に背後を狙う動きで攻撃の糸口を掴んだ水原は、再三際どいシーンを演出。30分には最終ラインの裏に抜け出したサントスが右足でシュートを狙うが、これはゴール左に逸れた。

押され気味のG大阪は38分に絶好のチャンスを迎える。CKの流れから丹羽が相手DF倒されPKを獲得。この場面でキッカーを務めた宇佐美のシュート は、相手GKノ・ドンゴンにストップされるが、GKがキック前にゴールラインより前に出てしまったため、PKはやり直しに。しかし、宇佐美はゴール右を 狙った二度目のシュートもノ・ドンゴンに完全にキャッチされて阻まれ、これ以上ないチャンスを逃してしまった。

前半は0-0のスコアレスで折り返した。

後半に入っても水原の攻勢の流れは変わらず、開始早々の47分にはサントスが決定的なシュートを放つ。これは東口の正面を突いたものの、その2分後につ いにゴールを破られる。左サイドのヨム・ギフンから中央に入れたボールをキム・ガニがワンタッチでつなぎ、反応したサントスが抜け出す。サントスはGK東 口との1対1を冷静に制してゴール右に流し込んだ。

さらに水原は56分、G大阪陣のペナルティエリア付近で細かくつなぐと、浮き球のパスが今野の手に当たり、PKを獲得する。これをサントスが落ち着いてゴール右に流し込んでリードを2点差に広げた。

窮地に立たされたG大阪は、59分にアデミウソンに代えて倉田を、長沢に代えてパトリックを投入。切り札を二枚同時投入して勝負に出る。

ここまで公式記録でシュートゼロに抑えられていたG大阪は、ようやく倉田が前線でボールを動かし攻撃の糸口を見出し始める。73分には、オ・ジェソクのクロスから宇佐美がフリーでヘディングシュートを放つが、この絶好機も枠を捉え切れない。

G大阪は89分に今野が右足のボレーを突き刺し、1点差に詰め寄るが反撃もここまで。G大阪は、終了間際までわずか3本のシュートしか撃たせてもらえ ず、2-1で水原に敗れ、1試合を残して未勝利のままグループステージ敗退が決定。8年ぶりのアジア王者の夢は、早々に潰える結果となってしまった。

長谷川監督は試合後、「多くのサポーターが応援してくれたにもかかわらず、こういう結果になって本当に申し訳ない」と神妙な面持ちで語った。

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