【J1採点&寸評】G大阪×柏|決勝弾のD・オリヴェイラが最高評価の「7」。存在感の薄かった遠藤、安定感を欠いた金は最低点

宇佐美は個の力を示すも、G大阪の攻撃陣は軒並み低評価に。

【チーム採点・寸評】
G大阪 5
宇佐美やアデミウソンらが良い形で絡んだ際は脅威を与えたが、ビルドアップにおいて凡ミスも散見。攻撃が機能しないまま時間が経過し、結局、パトリックの高さ頼みとなった。

柏 6
サイドを広く使った攻撃に加え、D・オリヴェイラの突破力を上手く活かした。後半は攻撃の勢いが衰えたが、守備陣が最後まで崩れず、G大阪を抑え込んだ点は特筆に値する。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
後半途中まで危ない場面はなかったが、D・オリヴェイラに一撃を決められた。至近距離だっただけに、止めるのは困難か。ただ終盤、クリアミスからピンチを招いたのは反省材料。

DF
22 オ・ジェソク 5.5
クリアできずに後逸し、単純な縦パスをミスするなどプレーの安定感を欠いた印象。阿部との連係に乏しく、守備でもD・オリヴェイラへの寄せが遅れてゴールを許した。

5 丹羽大輝 5.5
前節に怪我から復帰したばかりだが、最終ラインを統率しながら球際でも強さを発揮。しかし、D・オリヴェイラへのマークが緩くなり、痛恨のゴールを奪われたのは減点材料。

6 金 正也 5
相手DFの裏を狙ったパスは味方と呼吸が合わず、後方からの組み立ても質がいまひとつ。失点場面では、田中への寄せが遅れて自由にパスを出された。

4 藤春廣輝 6
宇佐美やアデミウソンらと絡みながら左サイドの打開を図り、後半に入っても激しいアップダウンを繰り返した。終盤には、東口のクリアミスをカバーする好プレーも。

MF
15 今野泰幸 6
ボール奪取後に持ち上がり、宇佐美の足もとにパスを通してチャンスを演出。48分のミドルはゴール上へ外れたが、機を見てゴール前に上がるなど攻守に役割は果たした。

7 遠藤保仁 5
小林との1対1で競り負ける場面が見られたうえ、プレー範囲も決して広いとは言えず。攻撃のリズムをなかなか作れず、先制点を献上後も有効な一手を打てないまま終わった。

13 阿部浩之 5.5(75分OUT)
足もとの技術を活かしてソツなくパスを回したが、交代するまで無難なプレーが続く。オ・ジェソクとのコンビネーションは皆無に近く、右サイドの攻撃は怖さを欠いた。

9 アデミウソン 5.5(66分OUT)
宇佐美とのワンツーやドリブルで打開を図るも、相手のマークを剥がせず。ゴールからやや遠い位置でボールを受ける回数が多く、大きな見せ場を作れないままピッチを去った。

39 宇佐美貴史 6
エリア付近で仕掛けてシュートを放つも、相手のブロックに阻まれてゴールならず。それでもボールを持てば怖さを放ち、ドリブルとパスはともに高い質を誇った。

FW
20 長沢 駿 5.5(75分OUT)
前線のターゲット役として身体を張り、時に効果的なポストプレーで攻撃に厚みをもたらした。しかし、徐々に相手に圧力に屈する回数が増え、時間とともに存在感が薄れた。

交代出場
MF
19 大森晃太郎 5.5(66分IN)
流れを変えるプレーはないまま時間だけが経過。そのまま試合の流れに呑みこまれて、結局、最後まで特長を出し切れなかった。

MF
11 倉田 秋 5.5(75分IN)
全力で相手にプレッシャーをかけつつ、こぼれ球も狙い続けたが、期待された攻撃面でチャンスに絡めず。パトリックに比べると、投入の効果はやや薄かった。

FW
29 パトリック 6(75分IN)
力強い突破で裏を突けば、その高さでボールを落としてチャンスを作る。短い時間で存在感を放ち、ゴールの匂いを感じさせるなど、柏にとって嫌な存在だった。

監督
長谷川健太 5
攻撃がさほど機能しないまま、後半に先制点を献上。倉田とパトリックの同時投入で勝負に打って出ると、攻撃の勢いは確実に増したが、最後まで柏の守備を崩し切れなかった。

決勝ゴールのD・オリヴェイラが最高点。アシストの田中、守備で奮闘した中谷も評価。

【柏|採点・寸評】
GK
23 中村航輔 6
ゴール前に攻め込まれる場面はあったが、守備陣の奮闘もあって実質的なピンチは訪れず。的確なポジショニングでハイボールも処理するなど、安心して見ていられた。

DF
4 中谷進之介 6.5
裏を突かれる局面もあったが、周りと連動しながら相手の攻撃を食い止めた。身体を張ってピンチを阻止するなど、無失点の勝利に大きく貢献した。

5 増嶋竜也 6
長沢への寄せが遅くなり、攻撃の起点を作られる場面も見られたが、最後の局面では身体を張って対応。10歳下の中谷との連係も良く、中央の安定感は最後まで崩れず。

14 伊東純也 5.5
アデミウソンや藤春らと対峙し、やや後手を踏んだ感も。ドリブル時のスピードは光ったが、藤春や大森に止められて打開には至らず。

29 中山雄太 6
阿部やオ・ジェソクの上がりを許さず、守備では一定の安定感を保った。60分にはスルスルと相手エリア内まで上がり、鋭いパスでチャンスを演出。

MF
7 大谷秀和 5.5(HT OUT)
最終ラインまで下がってビルドアップの始点となった一方、守備では球際に素早く寄せてプレッシャーをかけた。ただ、無難なプレーに終始した感もあり、前半後に交代。

8 茨田陽生 6
スペースに顔を出し、攻撃の中継役となってボールを捌いた。後半は押し込まれる時間が長く、守備に追われる形となったが、献身的に守備もこなした。

25 小林祐介 6.5(90+6分OUT)
遠藤と激しいマッチアップを繰り広げ、時にターンでかわし、時にボールを奪うなど奮闘。球際での気迫は十分で、終盤まで“戦い続けた”点を高く評価した。

FW
11 ディエゴ・オリヴェイラ 7(87分OUT)
エリア内に侵入し、ドリブルで仕掛けてシュートを放つなど積極的な姿勢が光った。71分には巧みな反転から、タイミングをずらした一撃で先制ゴールを叩き込んだ。

15 武富孝介 6
ウイングでは効果的なプレーが見られず。後半は中盤に下がったが、田中への縦パスを通して先制点の起点に。このパスが処理を呼び込む形となった。

19 中川寛斗 5.5
弾丸小僧のごとくピッチを縦横無尽に走り回り、大胆に仕掛けたかと思えば、守備でも圧力をかけ続けた。プレーの精度を欠いた分、評価は厳しいものとした。

交代出場
FW
9 田中順也  6.5(HT IN)
後半頭から投入され、左ウイングでプレー。65分、CKのこぼれ球から思い切り良く左足を振り抜くも、ボールはわずかに右へ。だが、先制点をアシストし、勝利に大きく貢献。

MF
18 エデルソン ―(87分IN)
押し込まれる展開のなかで投入され、これといった見せ場は作れず。プレー時間が短く、特長を発揮できなかった。

MF
28 栗澤遼一 -(90+6分IN)
終了間際に投入されるも、そのまま終了の笛が鳴り響く。特に絡むことなく終わった。

監督
下平隆宏 6.5
田中の投入が奏功し、先制ゴールを呼び込んだ。交代策がハマった形で、守備でも相手にチャンスらしいチャンスを作られず。攻守ともに思惑どおりと言っていいだろう。

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