G大阪、正念場の上海上港戦へ。ホームの声援を力に反撃の狼煙を!

ガンバ大阪は4月6日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第4節・上海上港戦をホーム・市立吹田サッカースタジアムで戦う。3年ぶり の出場となった昨年のACLは、クラブ史上2度目の準決勝進出を果たしたものの、同年度の覇者となった中国・広州恒大に敗れ、ベスト4で戦いを終えた。

それでも「決して届かない『タイトル』ではないと確認できたのは収穫」と振り返ったのは守護神、東口順昭。G大阪が初めてACL制覇を実現した2008 年以降、Jクラブ勢がアジアで勝ちあぐねてきた歴史がある中で、そうした手応えをつかめたことは今シーズン、クラブとして8度目のACLに臨む上で大きな 収穫となった。

そのACLの戦いも今シーズン、すでに3試合を消化し、G大阪の成績は2分1敗。1分2敗のスタートになった昨シーズンとは違い、初戦の水原三星戦は 0-0、第2戦のメルボルン・ビクトリー戦は1-1と勝点2を積み上げたものの、アウェイでの第3戦・上海上港戦は1-2と惜敗。グループステージの戦い を半分、終えた時点で3位につけている状況だ。上位2チームがラウンド16に進出できるグループステージにおいて、この成績は当然、楽観視できるものでは ない。

しかも、Jクラブの近年のACLの戦いを振り返ると、グループステージの第3節を終えた時点で、勝点4を挙げたJクラブのラウンド16進出の可能性が 100パーセントであるのに対し、勝点3しか挙げていないJクラブのラウンド16進出の可能性はその半分の50パーセント。このデータに照らし合わせて も、現時点で勝点2しか得られていないG大阪が苦境に立たされていことは明白だろう。

ただ、先にも書いたとおり、G大阪は昨年、グループステージの3試合を終えた時点で、わずかに勝点1しか挙げられていなかったにもかかわらず、残り3試 合で3連勝を飾り、グループ首位で決勝ラウンド進出を決めている。しかも昨年は残り3試合のうち2試合をアウェイの地で戦わなければいけなかったが、今年 は3試合中、2試合をホームの地で戦うことができる。ACLではホーム戦とアウェイ戦とで相手の戦い方が大きく変わると考えても、これをアドバンテージに しない手はないはずだ。昨年末、ACLの戦いを振り返った東口の言葉が再び蘇る。

「昨年のブリーラム・ユナイテッド戦や広州恒大戦がそうだったように、アウェイ戦では脅威に感じたチームも、ホーム戦ではそこまでの強さを感じることはなかった。そう考えてもホームでは確実に勝点3を積み上げなければいけない」

その言葉からも、また、何より今シーズンの最大目標である「ACL制覇」の可能性を自ら断ち切ってしまわないためにも、ホーム・市立吹田サッカースタジ アムで行われる4月6日の上海上港戦で欲しいのは「勝点3」。昨年同様、自分たちの力でデータをも覆す“ミラクル”を起こすためにも、G大阪はこの上海上 港戦を皮切りに、反撃の狼煙を上げる。

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