【G大阪】東京五輪世代18歳・初瀬、Vアシストデビュー

◆J1第1ステージ第2節 甲府0-1G大阪(6日・中銀スタジアム)

G大阪の東京五輪世代DF初瀬亮(18)が、プロデビュー戦で大仕事を成し遂げた。初先発した甲府戦の前半36分にFW長沢駿(27)の先制ゴールをアシスト。ユースから今季昇格した左サイドバックが演出した1点を守り、今季5戦目で公式戦初勝利を挙げた。

鍛え上げた“相棒”を信じた。前半36分、左サイドライン際でパスを受けた初瀬は、ニアに走る192センチFW長沢を視線で捉えると、左足でクロスを上 げた。「(クロスは)1本目だったので思い切って上げました。試合前から狙っていこうと思っていたので」。ボールは長身FWの頭にぴたりと合い、長沢も 「僕は触るだけでした」と驚いた絶妙アシストに。フル出場で今季初勝利に貢献した。

開幕から公式戦4戦未勝利と波に乗れない状況の中、休養でメンバー外となった日本代表DF藤春に代わって先発。試合前は緊張を隠せなかったが、左サイド でコンビを組んだMF倉田の「お前が抜かれても俺が追いかけてやる」という言葉に励まされた。本来は右利きだが、小学生の時に元日本代表MF中村俊輔(横 浜M)にあこがれ、あえて右足を使わず左足の精度を磨いた。今では左利きと間違われるほどに成長。フィード力を評価して先発に抜てきした長谷川健太監督 (50)も「最後までしっかりプレーしてくれた」と合格点を与えた。

試合前日には中村が福岡戦で直接FKを決めた映像をチェック。後半35分には中村が決めた場所に近い位置でのFKがあったが「得意な角度で蹴りたかった んですけど(FKを獲得した)宇佐美くんが蹴る雰囲気だったので…」と残念がる一幕もあった。J初出場でいきなり結果を残した東京五輪世代の18歳。 ACLとの過密日程を戦うチームで、さらなるチャンスが与えられるはずだ。

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