G大阪「選手まで7メートル」新ホーム エース宇佐美も戦々恐々

サッカーJ1のG大阪は14日、今季から本拠地となるサッカー専用の市立吹田スタジアム(大阪・吹田市)のオープニングマッチで名古屋と対戦。3―1でこ けら落としを白星で飾ったが、G大阪のエース、日本代表FW宇佐美貴史(23)は予想外の“難敵出現”に戦々恐々としている。

宇佐美は得意のドリブル突破からゴールに迫るなど奮闘。無得点だったが「(新スタジアムは)やっていて楽しかった」と笑顔を見せた。しかし、3万 5000人を超えるサポーターの声援について話が及ぶと一変。「良くも悪くも声がダイレクトに聞こえた。今日は友好的な感じでしたけど、内容が悪くなって くると若干怖い…」と複雑な表情を浮かべた。

新たなホームスタジアムはピッチとスタンドの距離がわずか7メートルしかない。選手との距離が非常に近いため、ファンは臨場感を楽しめるのが魅力だが、 選手にとっては“もろ刃の剣”だ。プレー内容が悪ければ、声援はブーイングに変わる。辛口な浪速のサポーターであれば、なおさら容赦ない声が飛んでくるの は間違いない。

実際にこの試合では、かつてG大阪に所属したDF安田理大(28=名古屋)が強烈なブーイングを浴びた。安田は「気にしていない。言い返すと火をつける だけだから」とかわしたが、宇佐美もゴールを奪えない時期が長引けば身内からの“洗礼”にさらされる可能性は十分ある。かねてメンタルの弱さが指摘されており“致命傷”ともなりかねない。

J1のリーグ戦の半分はホームでの開催。今季の宇佐美は新スタジアムで例年以上にゴールを挙げる必要がありそうだ。

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