ガンバ大阪、7戦未勝利も被シュート数は減少。3戦連続無得点、約10年勝てない“鬼門”カシマで勝機は?
ガンバ大阪が10月9日、明治安田J1リーグ第9節で鹿島アントラーズの本拠地に乗り込む。リーグ戦は第2節から7試合勝利がなく16位に沈むが、スタッツをひもとくと守備には確かな改善が見える。鬼門・カシマで白星をつかむ材料はそろいつつあるのか。
ガンバ大阪|順位・順位推移・試合日程・結果【2026/27】
開幕節で浦和レッズとの打ち合いを4-3で制したガンバだが、その後は3分4敗と苦しんでいる。直近3試合はいずれも無得点で、勝点6の16位にとどまる。
ただ、内容まで下降線をたどっているわけではない。データサイト『Sofascore』によると、第1節から第5節までの被シュート数は1試合平均18.8本だったが、直近3試合では14.0本に減った。ペナルティエリア内から打たれたシュートも、平均13.8本から10.3本に減少。相手に危険なエリアで打たせない守備が形になりつつある。
開幕直後の弱点だった空中戦も改善傾向にある。第1節から第5節までの勝率は平均36%にとどまっていたが、直近3試合では約50%まで上昇。第6節の千葉戦では61%を記録した。
前節のヴィッセル神戸戦では、その成果が内容に表れた。0-1で敗れたものの、ゴール期待値(xG)は2.02対1.33、決定機の数も3対1と首位チームを上回った。勝敗を分けたのは、終了間際90分の一瞬の隙だった。
課題は明確だ。直近3試合のゴール期待値は合計4.69に達し、決定機も6度つくりながら、すべて決めきれなかった。開幕からの5試合で8得点を挙げた攻撃陣が、ここに来て沈黙している。チャンスはつくれているだけに、仕上げの精度を取り戻せるかが浮上のカギを握る。
その中で、10月3日のYBCルヴァンカップ・柏レイソル戦は前向きな材料となった。延長戦の末に4-5で敗れたものの、リーグ2位の相手から4得点を奪った。
後半から投入された宇佐美貴史はイッサム・ジェバリとのワンツーからウェルトンの同点弾をお膳立てし、勝ち越し点も宇佐美のコーナーキックが起点となった。リーグ戦の先発はここまで1試合にとどまる7番が、攻撃のリズムを変えられることを示した一戦だった。
ジェバリへの依存度は開幕直後から高いままだが、逆説的に考えれば、彼がいれば攻撃の形を作れるということでもある。得点シーンに限らず、柏との一戦では宇佐美と背番号「11」の関係から味方のチャンスを何度も組み立てていた。
対する鹿島は8位につけ、得点ランキング首位のレオ・セアラは7試合で10得点を挙げている。
改善傾向にあるとはいえ、ガンバの空中戦の勝率は直近3試合でも5割前後。エースへの配球を断てるかが守備の焦点になる。一方で鹿島も8試合で16失点と守りに不安を抱える。ガンバの攻撃陣が決定機を数多くつくれば、勝機は十分にある。
ガンバと鹿島にとっては、ここから始まる9連戦の初戦でもあり、4日後にはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の試合も控える。お互いポジティブな形でリーグ再出発を図りたい一戦であり、中期的な目線でも重要な意味を持つゲームになりそうだ。
なお、ガンバがメルカリスタジアム(茨城県立カシマサッカースタジアム)で勝利すれば、2016年7月以来となる。



