【Jリーグ】U-21に40歳の東口&家長!? OA枠活用に賛否「反則やろ」「オーバーエイジ過ぎる」
「U-21」のピッチに、40歳の大ベテラン――。
今季からスタートしたU-21 Jリーグで、オーバーエイジ(OA)枠の使い方がSNS上で大きな注目を集めている。
「U-21」大会に設けられた「オーバーエイジ」枠
9月13日に行われた東西リーグラウンド第2節では、U-21ガンバ大阪のゴールマウスをGK東口順昭が守り、U-21川崎フロンターレではMF河原創が先発。さらにMF家長昭博も途中出場した。
そもそもU-21 Jリーグは、トップチームで十分な出場機会を得ることが難しい19~21歳を中心に、「年間を通して90分フル出場できる機会」や「観られている状況での真剣勝負」など、適正なプレー環境を確保することを目的として創設された。
その一方で、選手構成をすべて21歳以下に限定しているわけではない。
オーバーエイジには「年齢制限なしのOA」と「22~24歳を対象とするU-24 OA」の2種類が設定されている。
初年度となる2026/27シーズンの推奨基準は「OA3人まで+U-24 OA4人まで」。
必ず満たさなければならない基準では「OA6人まで+U-24 OA4人まで」のエントリーが認められている。
推奨基準を超える場合にはU-21選手を4人以上先発させる必要があるものの、大ベテランがピッチに立つこと自体は大会のルールに沿ったものだ。
それでも、「U-21」という大会名と出場選手とのギャップは大きなインパクトを与えた。
特に話題となったのが、U-21 G大阪の東口だ。
14本のシュートを無失点に抑えた40歳の守護神
U-21ヴィッセル神戸戦に先発した40歳の守護神は、「試合勘や試合体力を戻す目的」で出場したことを明言。
実戦感覚を取り戻す場としてU-21 Jリーグを活用した形だが、そのプレーは調整の域を超えていた。
神戸の攻撃陣から計14本のシュートを浴びながらもゴールを許さず、G大阪の2-0の勝利に貢献。
若い選手たちを相手に、長年J1でゴールマウスを守ってきた実力を見せつけた。
SNS上では、そのスターティングメンバーを見たファンから驚きの声が続出した。
「U21に東口はオーバーエイジ過ぎる」
「U-21にSGGK東口とか…」
「え、東口くんU21の試合に出ちゃうの?」
「コンディション調整で使うのね」
若手主体の大会に日本代表経験も持つベテランGKが登場したことで、大きなインパクトを残したようだ。
川崎は河原&家長が出場 家長はアシストを記録
そしてEASTでも同様の光景が見られた。
U-21川崎はU-21清水エスパルスと対戦。
28歳の河原が先発すると、40歳の家長も75分からピッチに入った。
すると家長は出場からわずか5分後、その左足で違いを生み出す。
右サイドから正確なクロスを送り、廣瀬寧生のヘディングシュートをアシスト。
2018年のJリーグMVPに輝いたベテランが、U-21の舞台でも技術の高さを見せつけた。
SNS上では、 「U21では無双、誰も止められない」
「U-21で家長が出てるの一種の恐怖映像だろ」
「U-21リーグで家長昭博投入は反則やろ」
「スタメンの河原はアカンやろ」
といった反応が寄せられた。
もちろん「反則」という表現は、その実力差を面白がったファンの言葉であり、実際には正規のOA枠を利用した出場だ。
「若手の育成」と「OA枠の活用」のバランスが問われる
では、こうしたベテランの起用はU-21 Jリーグの目的から外れているのかと問われれば、必ずしもそうとは言い切れない。
東口のようにトップチームでの出場へ向けてコンディションを整える選手にとっては、公式戦の強度で90分プレーできる貴重な機会となる。
同時に若手にとっても、J1で長年プレーしてきた選手と同じピッチに立ち、あるいは直接対峙できる経験は大きい。
家長が実際にクロスからゴールを演出したように、ボールの置き所、プレー判断、パスの質などを間近で体感できることは、若手育成という意味でプラスに働く可能性もある。
一方で、OA選手の存在感が強くなりすぎれば、本来主役となるはずの若手よりベテランばかりに注目が集まるという側面もある。
実際、第2節では若手選手たちの活躍以上に、東口や家長の出場がSNS上で話題となった。
このバランスをどう考えるかは、始まったばかりの大会にとって今後のテーマの一つとなりそうだ。
Jリーグ側も、現在の規定を固定的なものとはしていない。
2026/27シーズンはあくまで初年度の基準であり、3シーズン目となる2028/29シーズンまでには「年齢制限なしのOA3人+U-23 OA3人」を理想形として目指す方針が示されている。
つまり、現在は大会を軌道に乗せるため、比較的柔軟な選手起用を認めている段階ともいえる。 若手に実戦経験を与える場なのか。
トップチームで出番の少ない選手のコンディション調整にも活用するのか。
あるいは、経験豊富な選手と若手を同じピッチに立たせることで成長を促すのか。
これらは必ずしも相反するものではない。 まだ第2節を終えたばかりのU-21 Jリーグ。
これから現れる若手スター候補とともに、「OA枠を各クラブがどう使うのか」という点も、新リーグならではの注目ポイントになりそうだ。



