G大阪でリーグ戦出場5試合もドルトムントU―23移籍 18歳MF山本天翔、“新ルート”の海外移籍
◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
わずか数試合で新たな未来を切り開いた。今夏、18歳のMF山本天翔(たかと)が、J1G大阪から、ドイツ1部ドルトムントU―23に期限付き移籍した。今年、下部組織から昇格したばかりで、Jリーグでの出場は2~6月に行われた百年構想リーグの5試合しかない。オファーを受けた時の心境を「人違いかなって思いました」と振り返ったように、本人にとってもサプライズだった。
ドルトムントの目に留まったのは昨年11月にU―18日本代表の一員としてウェールズ、ドイツ、米国と戦ったウェールズ遠征。獲得の経緯について、強化担当のラース・リッケン氏は「ボールを持った時の技術、周りの選手を生かす能力、左足でのボールさばきが非常に良かった。非常にガッツもある」と説明する。
日本常駐のスカウティングチームはなく、まさにノーマークの存在だった。だが、中盤の選手ながら2試合連続得点をマークするなど、山本も「調子が良かった」と振り返る同遠征でのプレーが獲得の決め手。Jリーグで活躍して世界へ―とはまた違う、新しいルートでの海外移籍となった。
加入後にはトップチームに同行。デビュー戦となった練習試合で得点を記録し、日本ツアーでも2試合出場した。それでも、山本は「18歳は若いと思っていない。世界には15、16、17(歳)でW杯に出たり、活躍している人がいる。どちらかというと焦っている気持ちの方が強い」と危機感を原動力に変えて、まずは早期トップ昇格を目指す。「天高く羽ばたくように」と願いを込められた名前のように、世界へ駆け上がっていく山本天翔の今後に注目したい。(サッカー担当・後藤亮太)
◆後藤 亮太(ごとう・りょうた)12年入社。23年からサッカー担当で北中米W杯現地取材。




