トップ帯同も「厳しいのが現状」 ドルトムントで躍動…18歳日本人が見つめる足元「まだアンダーの選手」
ドルトムントは28日に前日練習を実施、山本天翔が取材に応じた
ドルトムントは7月28日、大阪市内で翌日の親善試合セレッソ大阪戦に向けて前日練習を行った。練習後にはMF山本天翔が香川真司と比較されることや、現状と将来について語った。
【実際の動画】「うますぎる」山本天翔が見せた才能溢れるプレー
18歳ながらも至って冷静に自己分析をする選手だ。山本は、G大阪の下部組織で2026年にトップチームへ昇格。百年構想リーグでプロデビューを飾り、今月7日にドルトムントへの期限付き移籍が決定。ドルトムント側のリリースでは1年間、4部リーグのU-23チームを主戦場としてプレーするという。
新シーズンに向けて始動したチームでは、ジャパンツアーを含めてトップチームに帯同しているが「全然知らなかった」と山本。前日練習のミニゲームでは最初ボールを全く触ることができなかったものの、「まだまだやらないといけないことがたくさんありますが、手応えはありますし、これをどれだけ継続してより向上させていけるかっていうのが大事かなと思います」と言うように、途中からリズムを掴むとMFジョーブ・ベリンガムやFWセール・ギラシとの好連携から何度もチャンスを演出していた。
プレシーズンでの好調ぶりからトップでやれる手応えを問われると、一瞬言葉を選びながらも、厳しい現実と向き合う覚悟を語った。
「あるって言い切りたいですけど、やっぱりなかなか厳しいのが現状。もっとやらないといけないなという気持ちを日々持っていますし、監督の理想のサッカーにより近づけられるように僕もできるだけ努力したいなと思ってます」
親善試合でのパフォーマンスもあり、国内外のSNSやメディアでは「第2の香川真司」と称賛する声が上がっている。かつてドルトムントで伝説を作った偉大な先輩との比較について「メディアとかいろんな人に言われるのは嬉しいことですけど、僕にとっては、ある意味関係のないこと。自分のいい時も悪い時も、ただやるべきことをやるっていうのを心がけています」とあくまで冷静に分析していた。
それでも少年時代にテレビで見ていた香川へのリスペクトは人一倍強く、もはや憧れの存在である。
「ゴール前でのテクニックやアイデアの質をとても武器にしてる選手。試合前に映像を見たりして自分のために盗んで、参考にして、やっぱり超えていかないといけない存在だなと思っています」
そんな逸材に香川は前日会見で「自分を信じるっていうのはすごく大事なこと」とアドバイスを直接送っており、「まさにその通りだなと思います。サッカーに限らず迷いや悩みはあると思うんですけど、自信を持って自分を信じて突き進んでいくのはとても大事。いいアドバイスをもらえたなと思います」と感謝の言葉を述べていた。
「ゆくゆくは日本代表に呼ばれるような選手になりたい」と代表への思いも口にしつつ、「まずは自チームで結果を出すことだけにフォーカスしたい」と足元を見つめていたが、内に秘めた野心はとてつもなく大きいと感じた。
将来どのような未来を描いているかと聞くと、「僕個人的にはチャンピオンズリーグ(CL)に出て、やっぱり優勝したい」と迷うことなく言い切った。
現在はU-23チームの所属だからこそ、この1年で目指すべき場所は明確である。
山本もこの1年を「トップに昇格してより多くのリーグ戦、カップ戦、CLに絡んでいきたい。新しい環境に身を置いて難しいことばかりですけど、どんどんトライしていきたい。今年1年はチャレンジして、ビビらずプレーする。自信を持ってプレーする。この2つを心がけてやっていきたいです」と語気を強めて意気込んだ。
足元を冷静に見つめ、偉大な背中を追い越そうとする18歳の挑戦は、まだ始まったばかりだ。




