G大阪・三上大勝FB本部長、ビッシング監督離脱を説明「タイミングだけが想定していなかった」

J1・G大阪三上大勝フットボール本部本部長(54)が8日、大阪・吹田市内でイエンス・ビッシング監督(38)のチーム離脱について取材対応した。

G大阪は今年の百年構想リーグを前にビッシング監督を招聘。リーグ戦は中位にとどまったものの、アジア・チャンピオンズリーグ2で優勝を果たすなど結果を残した。新シーズンに向けて準備を進めていた矢先の6日、ビッシング監督が海外クラブとの契約に向けた手続きのためチームを離脱していることを発表していた。サウジアラビア1部アルイテハドから高額オファーが届いたとみられ、5日から行われているオーストリアキャンプにも帯同していない。

三上FB本部長は先週に入って監督と当該クラブからチーム離脱と監督の獲得に関する公式な申し入れがあったことを明かし「クラブを代表して慰留をさせてもらいました」と説明。クラブはそれ以前も国内外のニュースを追ってビッシング監督への関心は把握していた一方、三上FB本部長自身がビッシング監督と「1日に2回から3回、26―27シーズンに向けての編成を中心に、クラブのプロジェクトといったものを常に話し合いをしていました」と意思疎通を図っていた中で、突然の申し出となったことを強調した。

三上FB本部長は「例えば『今回外部からの評価を得たので自分自身の評価をガンバとして見直してもらえないか』みたいな話があれば、できるできないはありますがクラブとしてポジティブに検討したいとは思ったが、残念ながらそういった経緯もない中で『チャンスを生かしたい』ということだった」と交渉の経緯を説明。ビッシング監督の意思が固かったことを受けてキャンプ直前の週末に選手・スタッフにビッシング監督の離脱を伝えるに至ったとした。

シーズン始動に向かうタイミングで指導者が電撃流出となった中、百年構想リーグ期間からクラブで活動する三上FB本部長は「クラブにお世話になる前から、クラブの方々と話していく中でやはりまずタイトルを取るということと、世界に指導者であれ選手であれ輩出する、逆に声をかけてもらえる、そういうクラブを目指していきましょうということで、僕自身もやりがいを感じそうあるべきだなと思えたので、このクラブにお世話になることを決めました」と振り返った。クラブはビッシング監督を招聘した際、G大阪で結果を残すことで欧州を念頭に指揮官がステップアップしていくことを想定しており、関係者の中には「イェンスに選手を連れて行ってもらって、一緒にヨーロッパで戦うような関係が築ければ理想」という話も上がっていた。

その中で就任から半年で中東のクラブからオファーが届き「クラブが考えてた半歩一歩が実際に起きた」と今回の出来事を見つめた一方、「監督には『我々とタイトルを取ってから旅立て』ということを直接伝えていましたし、我々はそういうクラブを目指していくということも伝えていた。今回は本当にタイミングだけが想定していなかった」と誤算があったことを明かした。今後については「シーズンのカレンダーが(欧州と)合うことによってこういうことが多くなっていく。クラブとしてはそこで声をかけてもらうと同時に、それにしっかり対応できうるクラブを目指し、その中でタイトルを取っていくことがより重要だということを今回の件であらためて感じている」とした。

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