新シーズンの成績を左右するのは、やはり新加入選手の出来だろう。ステップアップを狙って新天地を求めた日本代表やJリーグ初挑戦の外国籍選手人たち――。2016年の主役になりそうな11人のニューフェイスを紹介する。

●アデミウソン（横浜→G大阪／FW）
1994年1月9日（22歳）／176センチ・74キロ
昨季成績／33試合・8得点
古巣・横浜への未練を残しながらも期限付きで新天地へ。ブラジルの世代別代表で10番を背負っただけあり、技術は申し分ない。4-2-3-1の右MFや2トップの一角として、日本代表の宇佐美と絶妙なハーモニーを奏でてくれそうだ。

●遠藤 航（湘南→浦和／MF）
1993年2月9日（22歳）／178センチ・75キロ
昨季成績／31試合・4得点
ペトロヴィッチ監督は、リオ五輪代表キャプテンのボランチ起用を示唆。とはいえ、ポジション争いのライバルには10番を背負う柏木がおり、一筋縄ではいかないだろう。指揮官は本職のストッパー起用も考えているようで、8日の合流後に複数のポジションでテストされそうだ。

●ピーター・ウタカ（清水→広島／FW）
1984年2月12日（31歳）／177センチ・79キロ
昨季成績／28試合・9得点
現J1王者からのオファーに即答。「自分は広島で通用すると思う」と自信をのぞかせ、森保監督も「化学反応に期待している」と話す。昨季チーム得点王＆ベストイレブンのドウグラス放出の穴を、どこまで埋められるか見ものだ。

●永木亮太（湘南→鹿島／MF）
1988年6月4日（27歳）／173センチ・72キロ
昨季成績／32試合・3得点
2年連続のオファーで獲得した、クラブが大きな期待を寄せるボックス・トゥ・ボックスの申し子。強烈なミドルや無尽蔵のスタミナは大きな武器だ。小笠原、柴崎の牙城を崩し、まずはレギュラーを勝ち取りたい。

●ブランコ・イリッチ（アスタナ［カザフスタン］→浦和／DF）
1983年2月6日（33歳）／188センチ・76キロ
昨季成績／9試合・0得点
Aマッチ64試合に出場する現役スロベニア代表は、練習で巧みな足技を見せており“パワー型”と言うよりも“オールラウンド型”か。最終ラインならどこでもこなせるが、沖縄合宿では主にリベロを務めてアピールした。

●水沼宏太（鳥栖→FC東京／MF）
1990年2月22日（25歳）／176センチ・72キロ
昨季成績／32試合・7得点
ハードワークと右足の高精度クロスが魅力のアタッカーは、「自分のサッカー人生を変えてくれた」城福監督の下で飛躍を狙う。昨季に到達できなかったふた桁ゴールを今季こそ実現したい。

●エドゥアルド・ネット（アヴァイ［ブラジル］→川崎／MF）
1988年10月24日（27歳）／185センチ・76キロ
昨季成績／27試合・0得点
展開力と守備力を備えるブラジル人レフティは、ボランチとDFの両方に対応可能。攻撃の起点となり、守備でも1対1の強さを見せる。川崎では3バックの中央でリベロ的な役割を与えられるか。

●藤田直之（鳥栖→神戸／MF）
1987年6月22日（28歳）／175センチ・68キロ
昨季成績／31試合・0得点
当たりの強さと巧みなパスさばきが特長のボランチ。相手からボールを奪い切るプレーを要求するネルシーニョ監督が好むタイプの選手で、開幕スタメンを飾ってもまったく不思議はない。移籍したチョン・ウヨンの代役として十分な人材だ。

●シモビッチ（ヘルシンボリ［スウェーデン］→名古屋／FW）
1991年5月29日（24歳）／199センチ・93キロ
昨季成績／23試合・12得点
高さと強さ、パワフルショットを兼備する期待のストライカー。小倉新監督が自ら欧州に出向いて獲得した人材で、1トップでの起用が濃厚だ。初挑戦となるJリーグで点取り屋としての才能を発揮できるか。

●キム・スンギュ（蔚山現代［韓国］→神戸／GK）
1990年9月30日（25歳）／187センチ・76キロ
昨季成績／34試合・42失点
2012年に蔚山現代のACL制覇に貢献。現役韓国代表の守護神は、安定感あふれるセービングに加え、ポジショニングも的確だ。GKとしての総合力はアジアトップクラスで、コミュニケーションの問題さえ解決できれば活躍は間違いない。

●ディエゴ・オリヴェイラ（ポンチプレッタ［ブラジル］→柏／FW）
1990年6月22日（25歳）／179センチ・75キロ
昨季成績／31試合・3得点
パンチ力あるシュートだけでなく、組み立てにも絡める万能アタッカー。メンデス監督が志向する「ゴール前に素早く運ぶサッカー」にフィットするタレントで、同じくブラジル人の新加入MF、ジュリアーノ・ミネイロとの連係も見ものだ。

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