「明らかにフランス2部にとどまる選手ではない」 中村敬斗の移籍を専門家も切望 「右足のパワーショットは日本最強」
森保ジャパンには突出したスターがいないと嘆く声を聞く。かつての日本代表ならカズこと三浦知良、中田英寿、本田圭佑らの名が思い浮かぶが、ここにきて中村敬斗(25)の評判がうなぎ上り。今回のW杯で、日本に初ゴールをもたらした逸材なのだ。
対オランダ戦では、後半開始早々1点リードを許した日本だったが、57分に中村が放ったシュートによって見事同点に追いついた。
「試合終了までの間、中村がゴール枠内に放ったシュートはこの1本のみでしたが、難易度が高い状況で確実に決めてくれました」
とは、『サッカーIQを高める サッカーシステム完全講座』の著者でサッカーデータアナリストの佐藤祐一氏だ。
「サッカーには『ゴール期待値』というデータがあります。簡単に言えば、そのシュートがどれくらい入りやすいかを示す値で『1.00』に近いと“決めて当然”となりますが、『0.01』の方に近づくほど“ほとんど入らない”ケースとなる。今回の中村が決めたシュートの期待値は『0.08』。つまりは100本打って8本入るかどうかという難度の高さ。それを中村はパワーとコントロールを両立させ、見事に相手の股の下を通して決めたのです」
世界に見つかった
日本代表の中でも、中村と同ポジションで比較される選手は、けがのため代表入りを逃した三笘薫(29)である。
「三笘は相手ゴールに近づけるドリブルを最大の武器にしています。一方で中村は右足のパンチ力が高く評価されてきた。高校時代、三菱養和SCユースを経てガンバ大阪へと加入した当時から“右足のパワーショットは日本最強”とうわさされていました」(佐藤氏)
かような実力を持つ男は、森保ジャパンのスタメンを張る“イケメン”としても注目を浴びているという。
スポーツ紙の芸能担当デスクによれば、 「昨年には中村のフォトブックが出版されて、最近は雑誌『anan』の表紙も飾りました。今回のW杯を機にインスタグラムのフォロワーは80万人を突破。SNS上では“中村が世界に見つかってしまった”などと言われています」
「フランス2部にとどまるような選手ではない」
スポーツライターの大塚一樹氏に聞くと、 「日本代表の中では、世界的に“見つかっていなかった選手”といえます。久保建英や堂安律、上田綺世などは欧州リーグで頭角を現して注目されてきましたが、中村が所属しているのはフランスの2部リーグ『スタッド・ランス』なのです」
所属チームは今季も1部昇格を果たせず、仮にW杯後も移籍しない場合、中村は来季も再び2部のピッチに立つことになる。格下のチームに居残り続ければ、せっかくの右足も錆びつくばかりなのである。
スポーツライターの加部究氏は、こう指摘する。
「明らかにフランス2部リーグのチームにとどまるような選手ではありません。今回のW杯を機に、中村はその評価に見合うチームに移籍してほしい。前回のW杯から三笘は相手国に警戒されてしまって、自ら切り開いて突破するシーンは減ってきていました。だからこそ、日本代表には自分で仕掛けて局面を打開できる中村の存在が不可欠。たとえ三笘がいても、共に代表として出場させざるを得ないような実力を、初戦で示せたと思いますよ」



