中村敬斗が7年前の“再現ゴール”へ 欧州1年目で対戦のオランダ代表DFダンフリーズと勝負
【ナッシュビル(米テネシー州)12日=ペン・岩原正幸、金川誉、後藤亮太、カメラ・山崎賢人】日本代表MF中村敬斗が、オランダ戦(14日・日本時間15日)で7年前の“再現ゴール”を狙う。左ウィングバック(WB)として先発の可能性が高い25歳は、試合2日前の練習を終えて取材に応じ「緊張感が高まるのも大事だけど、高まりすぎてもいつも通りのプレーができないし、固くなってしまう。本当に、いつも通りのプレーができれば、と思います」と柔らかい表情を見せた。
オランダ戦では、188センチの長身で圧倒的な推進力を誇る右サイドバック、DFダンフリーズ(30)とマッチアップする可能性が高い。インテルに21年から在籍し、2度のイタリア王者に輝いた右サイドバックは、W杯後にRマドリードへの移籍がうわさされているワールドクラスのDF。左WBとして守備のタスクも担う中村は「マッチアップするとしたら、ダンフリーズ選手。高さがあってスピードがある選手なので、しっかり警戒して仕事をさせないように頑張りたい」とうなずいた。
圧倒的なフィジカルを誇るダンフリーズに、真っ向勝負は分が悪い。「競り勝てればベストですけど、僕より(身長は)高いので、向こうが競り合いづらくするような、僕が勝つと言うより、次のところでボールを奪えればいい。ちょっとでもやりにくくするような守備ができれば」と語る。攻撃力が武器だが「まずは守備から。ボールをもたれる時間が長くなる可能性も高いと思うので、しっかり相手の攻撃を潰して守備から入る。僕個人としては、攻撃のエネルギーをためておくなんて全くないし、守備でまずやらせなければいい」とチームのために体を張る覚悟だ。
ただ、持ち味の攻撃を忘れたわけではない。G大阪から初めて欧州移籍を果たした2019年。19歳でオランダ1部トウェンテでデビューした初戦(8月4日)の相手がPSVで、マッチアップしたのが当時23歳のダンフリーズだった。この試合、前半8分に左からのカットインで仕掛け、右足でファーサイドに決めたオランダでの初ゴールが、その後欧州で活躍する第一歩になった。
当時、ダンフリーズの印象は「あまり覚えていないけど、でかかった」と笑った中村。その後、ベルギーやオーストリアを経て、現在はフランスでプレー。フィジカル能力の高い選手たちとのマッチアップも数多く経験し、ここまでたどり着いた。いよいよ迎えるW杯。「いつも通り準備して試合に臨めればいい」と語る言葉には、気負いはない。目標の一つだったW杯の舞台に、自然体で向かう。(金川 誉)



