「自分にすごく響いている」U-17日本代表の副将、藤本祥輝の心得は“田中碧の考え方”にあり。仲間のために戦う男が見据えるのはアジアの頂点【現地発】
U-17W杯出場決定は通過点
現地5月12日、U-17アジアカップに出場しているU-17日本代表はグループステージの最終節でU-17インドネシア代表と対戦し、3−1で勝利を収めた。
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3連勝で首位通過を決め、準々決勝進出を決めるとともにグループステージの上位2か国に与えられる今秋のU-17ワールドカップ出場が決定。試合後、応援に駆け付けた現地在住の日本人サポーターと記念撮影をするなど、最低限の目標を達成した喜びをともに噛み締めた。
一夜明け、小野信義監督が率いる若き日本代表は、夕方からサウジアラビアのジェッダ市内でトレーニングを実施。疲労度を考慮し、出場機会が少ない選手や前日のゲームに出場していない選手を中心に9名の選手が汗を流した。
GKの木田蓮人(帝京長岡高/1年)、GK高橋恒輝(大成高/3年)、DF倉橋幸暉(鹿島ユース/2年)、DF竹内悠三(名古屋U-18/1年)、DF元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島/3年)、MF藤本祥輝(G大阪ユース/2年)、MF北原槙(FC東京/2年)、MF里見汰福(神戸U-18/2年)、MF長南開史(柏/2年)が姿を見せ、1時間弱のメニューを消化。15日に控えるタジキスタンとの準々決勝に向けて調整を進めた。
ワールドカップの出場が決まったとはいえ、今大会最大の目標はアジアNo.1。頂点に立つというミッションを果たすべく、選手たちのモチベーションは途切れていない。副キャプテンを任されている藤本も「(今年のU-17ワールドカップに出場する)09年生まれの世代もしっかり優勝できるように隙を見せずやっていきたい」と、13日の練習後に話した。
とはいえ、活動が始まってからすでに3週間が経過しており、気の緩みも出やすい時期。雰囲気を締める意味でも、リーダーグループの立ち振る舞いは大きなポイントになる。キャプテンを務める元砂はもちろん、長南とともに副キャプテンを務める藤本の一挙手一投足がチームに大きな影響を与えるのは言うまでもない。
だからこそ、自身のプレーに左右されず、堂々とした振る舞いが求められる。そこで参考になったのが、田中碧の考え方だったという。
「自分はプレーに波があるタイプ。でも、ネットの記事で田中碧選手が『自分の調子が悪くても最終的にチームが勝てればいい』と話をしていました。それが自分にすごく響いている。自分は副キャプテンをやっているけど、調子が悪い時もある。その時に落ち込むのではなく、勝利に貢献できるように(気持ちをしっかり持って)プレーできるようにしたい」
周りからはメンタルが強そうと言われるそうだが、本人曰く「強くはない」と自己分析をする。そうした己の弱みを理解しているからこそ、仲間に悟られないように淡々とプレーすることを心がけているという。
「メンタルをどの試合でもコントロールできるか。それで自分の雰囲気の作り方や、試合の入り方が変わってくると感じている」
ここから先は負けたら終わりの一発勝負。90分で決着がつかなければ、即PK戦となる。今まで以上にタフさが求められ、メンタルコントロールも勝敗に大きく関わってくるなかで、自分にできることを淡々とやるだけ。ボールハントが得意で抜群の守備センスを持つ副将は田中碧の言葉を胸に、仲間と日本のために戦う構えだ。



