G大阪ユース、鹿児島城西に4発快勝も満足せず 「可能性を勝ち取れるように」と鼻息荒く
第3回東武トップツアーズスプリングフェスタ(主催:桃山学院高校サッカー部、東武トップツアーズ株式会社)の大会2日目として行なわれたエア・ウォーター・リンク Precious Matchで鹿児島城西と対戦したガンバ大阪ユースは4-0で勝利した。
「勝つことは大前提として粘り強い守備やゴール前でのおもしろいアイデアを見せたかった」。そう口にするのは主将を務めるDF2丸岡海太(新3年)で、随所でG大阪らしい見ていて楽しい華麗な崩しが見られたが、選手たちは決して試合内容に満足していない。
主力で挑んだ前半はチャンスを作りながらも奪ったゴールはMF10安井司(新3年)のPKによる1点のみ。「チャンスはあったけど、決められる選手がいない。ゴールの質が例年に比べると低い。ボールを握っていたけど、握っているだけでは勝てない」と町中大輔監督がこぼしたように決定力不足が目立った。先週参加したJヴィレッジカップでもチャンスを作りながらも決めきれない場面が多かったという。「点を決める能力を高めていきたい。今年はずば抜けた選手がいないので、みんなで得点を上げていきたい」と口にするのはMF40深江龍明(新2年)だ。
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この日の試合はU-17日本代表のアルゼンチン遠征に参加していたMF17藤本祥輝(新2年)とMF21岡本新大(新2年)が不在だったほか、主力の怪我人もいた。「怪我人と代表組が帰ってきたらもう少しクォリティーは上がると思う」と指揮官が続けるようにメンバーが揃えばまた違った試合展開になっていたかもしれない。守備は危ない場面がありながらも無失点で試合を終えたため、攻撃の出来が今年の鍵を握るのは間違いない。
プレミアリーグ復帰1年目の昨年は開幕戦こそ黒星を喫したが、コンスタントに白星を積み上げ4位でフィニッシュ。「僕を中心に後ろは1、2年生でやっていたので失点しない守りやビルドアップは昨年で自信が付いた」と丸岡が口にするように下級生で経験を積んだ選手も多い。「プレミアWESTとプレミアファイナルで優勝したい」と丸岡が続けるように今年は更なる上の順位を狙っていく。
また今年はJリーグがシーズン移行し、8月から2026-2027年シーズンが始まると同時にU-21リーグがスタート。「U-21リーグが始まると引っ張られる選手が多くなると思うので、下から選手を出さないといけない。試合に出しながら鍛えていけたら」と町中監督が話すようにユースの主力の多くはU-21リーグを戦うことが想定される。
「今年からU-21リーグが始まり、例年に比べたらトップに上がれる確率も高いと思う。可能性を勝ち取れるようにみんなやる気を出しています」と話すのは丸岡で選手たちの鼻息は荒い。主力がU-21リーグに主戦場を移せば、空いたポジションも出てくるため、今は二番手、三番手の立ち位置にいる選手たちにもチャンスが出てくる。
経験値の少ない選手たちで高校年代最高峰のリーグを戦う難しさはあるため、町中監督は「手を抜けるようなリーグではない。目の前の1試合1試合に全力で挑みたい」と気を引締めるが、より多くの選手が成長するチャンスと言えるだろう。これまで多くのJリーガーと日本代表を輩出してきたG大阪ユースの2026年も楽しみな1年になりそうだ。



