高卒ルーキー集結したU-19 Jリーグ選抜、闘志むき出しの韓国大学選抜に先制2発! 後半に追いつかれるもPK戦で勝利!

[3.13 ポストユースマッチ U-19 Jリーグ選抜 2-2(PK4-3) 全韓国大学選抜 CSア港]

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JFA/Jリーグポストユースマッチ」が13日、名古屋市のCSアセット港サッカー場で行われ、U-19 Jリーグ選抜が全韓国大学選抜と対戦した。年上選手が多く並ぶ韓国大学選抜は前半から気迫を前面に押し出して戦ってきたが、Jリーグ選抜も気圧されることなく、前半にMF中積爲(G大阪=G大阪ユース)とMF吉田湊海(鹿島=鹿島ユース)のゴールで2点を先行。選手を入れ替えた後半は風下となった影響もあり、2点差を追いつかれたが、最後は2-2で迎えたPK戦を制した。

「JFA/Jリーグポストユースマッチ」はJリーグで出場機会の少ない若手選手を強化するため、昨年から始まった日本サッカー協会(JFA)とJリーグの共同プロジェクト。昨年は秋に控えていたU-20W杯に向けた高卒2年目の世代が中心だったが、今回は来年のU-20W杯を目指す2007年以降に生まれた選手を対象にチーム編成が行われ、高卒プロ加入の選手を中心とした20人が集まった。

11日の初戦では全日本大学選抜と対戦し、優勢の時間を作りながらも0-1で敗れていたJリーグ選抜。今回は昨年と異なり“2連戦”の日程が組まれたなか、奮起が問われる2戦目では15日に全日本大学選抜との日韓大学定期戦を控えて来日した「全韓国大学選抜」との国際試合に挑んだ。

Jリーグ選抜は初戦と同じく、山口智監督が率いるU-19日本代表を想定した3-5-2の布陣を採用。GKは松田駿(岡山=青森山田高)が務め、3バックは左からDF大川佑梧(鹿島=鹿島ユース)、DF永井大義(仙台=仙台ユース)、DF松本果成(湘南=流通経済大柏高)が並んだ。ウイングバックは左にMF山下翔大(水戸=名古屋高)、右に前線を本職とする中積。3ボランチはMF林駿佑(川崎F=川崎F U-18)がアンカーに構え、インサイドにMF菅原悠太(FC東京=FC東京U-18)とMF山本天翔(G大阪=G大阪ユース)が並んだ。2トップは吉田とFW渡辺隼斗(神戸=神戸U-18)が組んだ。

試合は韓国大学選抜が想像以上のモチベーションを見せ、大声を張り上げながら試合に入る闘志全開ムードでキックオフ。それでもJリーグ選抜は特に影響されずに試合に入り、初戦とは異なるポジションを担う選手がかず多くいたものの、果敢なプレッシングと落ち着いたビルドアップで年上の韓国選抜を圧倒していった。

まずは前半3分、中盤でのボール奪取から鋭い速攻を仕掛け、渡辺の落としから林がボレーシュート。これは枠を外れたが、同8分にも渡辺が鋭い裏抜けで相手のファウルを誘い、光る働きを見せた。このFKは山本が蹴って壁に当たったが、同18分には良い左足を持つ山本の左CKから決定機。中積の折り返しを渡辺がうまくフリックし、吉田がダイビングヘッドで狙ったが、惜しくも枠を外れた。

厳しい展開が続く韓国は徐々にラフなプレーが増え、前半23分には空中戦で上半身から着地する形となった永井が手を痛めて途中交代。DF久保遥夢(名古屋=前橋育英高)が早くも投入された。続く25分にも中盤でボールを捌いた林が背後からスライディングタックルを受け、相手にイエローカードが相次ぐ展開となった。

それでもJリーグ選抜は攻勢を緩めず、前半25分過ぎからは菅原が積極的なミドルシュートを連発。いずれもゴールを割るには至らなかったが、同32分、久保の縦パスを引いて受けた渡辺がワンタッチで落とし、菅原がシュートに持ち込んだ場面は特に鮮やかな崩しだった。また同36分にはSBが本職の松本が積極的なドリブル突破を見せ、斜めのパスを差し込むと、吉田が左足一閃。枠を捉えられなかったが、着実にチャンスを量産した。

そうして迎えた前半40分、Jリーグ選抜がついにスコアを動かした。相手のビルドアップにプレッシャーをかけ、ロングキックを大川がヘディングで落とすと、渡辺が身体を張ったポストプレー。そこに山下が繋いだボールを山本が前方に送ると、スルーパスに抜け出したのがウイングバックの中積。利き足の左に持ち替え、相手DFの股下を撃ち抜くシュートをゴール右隅に突き刺した。山本から中積。G大阪ホットラインで先制点を奪った。

さらにJリーグ選抜は前半42分、相手の攻撃を久保のカバーリングで阻むと、バックパスを受けたGK松田がダイレクトのロングキックを前線へ。またしても渡辺が良いポストプレーで絡むと、絶妙なバックヘッドで相手DFの背後を突く。そこに走り込んだのは唯一の高校3年生世代の吉田。倒れ込んできたGKとの1対1を冷静な浮き球シュートで制し、2-0で前半を終えた。アシストした渡辺も得点こそなかったが、2点に絡む大仕事を果たした。

ハーフタイム明けは大川と吉田の鹿島ユースコンビと、前半途中出場の久保のみがピッチに残り、8人を交代。GKは小川煌(広島=広島ユース)が務め、3バックは初戦先発と同じ顔ぶれながら左からDF村上慶(横浜FM=大津高)、大川、久保という異なる並びとなった。ウイングバックも左にMF荒木仁翔(いわき=神村学園高)が入った一方、右は初戦で左を務めた左利きのMF針生涼太(清水=清水ユース)を“逆足”で起用。3ボランチはMF今井健人(東京V=東京Vユース)がアンカー、インサイドにMF福島和毅(福岡=神村学園高)が入り、吉田もインサイドに回った。2トップはFW古屋歩夢(仙台=仙台ユース)とFW塚本一咲(宮崎=飯塚高)が組んだ。

後半は韓国選抜がより攻撃的に出てきたことと、向かい風を受けるエンドになったことからやや劣勢に。すると後半9分、アンカーの今井が自陣でボールを奪われ、カウンターを受けると、シュートを一度は久保がブロックしたものの、波状攻撃から右サイドを攻め込まれる形に。最後はFWファン・テファンのクロスから189cmのFWチャン・ハユンに力強いヘディングシュートを叩き込まれ、2-1となった。

その後もJリーグ選抜は中盤でのフィルターが効かず、韓国選抜に押し込まれる展開。後半17分には韓国選抜が初の選手交代で8人を入れ替え、エースのチャン・ハユンらは下がったが、代わりに出てきた選手たちもフィジカルを押し出して戦ってきた。Jリーグ選抜は同24分、先発でピッチに残っていた大川と吉田に代わり、松本と山本を再出場させた。

そうして迎えた後半30分、Jリーグ選抜は右サイドを福島が突破し、鋭いサイドチェンジを左へ。これに荒木が走り込み、ペナルティボックス内まで侵入した。だが、FWの要求に合わせてマイナスに出したクロスはわずかに合わず、逆にカウンターを喰らう格好に。最後は右サイドを攻め込んできたFWパク・カンヨンに角度のないところから豪快なニア上シュートを突き刺され、2-2の同点に追いつかれた。

その後は再びJリーグ選抜がスイッチを入れ直し、なかでもインサイドハーフの福島が高い技術でボールを収めたり、強烈に食いついてくる相手を剥がしたり、さらにスピードに乗って持ち上がったりと圧巻の働きを見せる。ただ後半33分には福島、今井とつないだボールを塚本が受け、強引に打開しようと試みたが、シュートに力を込められなかった。

なおも攻めるJリーグ選抜だったが後半42分、荒木が猛烈な2度追いプレッシングでボールを奪い、塚本のスルーパスからそのままゴール前に侵入したが、相手のスライディングをかわしてのシュートは枠外。勝ち越しゴールとはならなかった。その後も決定打を欠き、2-2のままタイムアップ。国際試合らしく激しい熱戦の決着はPK戦に委ねられる形となった。

先攻は韓国。するとFWキム・グァンウォンのキックをGK小川がさっそく足を残して止め、Jリーグ百年構想に向けたトレーニングの成果を発揮した。Jリーグ選抜はキッカーも福島、山本が立て続けに決め、そこで優位に立った。ところが相手の途中出場GKキム・ボムスも譲らず、古屋、荒木のキックを連続セーブ。ただ、最後は韓国6人目のキックが枠を外れると、Jリーグ選抜は塚本と村上が連続で成功させ、PK戦での勝利を飾った。

ポストユースマッチでは昨年のU-20 Jリーグ選抜対関東大学選抜(●0-0、PK7-8)、U-20 Jリーグ選抜対関西学生選抜(●2-2、PK4-5)に続いて3度目のPK戦で、Jリーグ選抜がついに初勝利。負傷者を除いて全員が合計90分間以上のプレータイムを得たことに加え、2試合連戦の日程を組めたことで練習→試合→練習→試合のルーティーンも機能し、なおかつ勝利で終えるという良い活動となった。

プロ1年目に出場機会の少なかった選手が多く参加し、低調なパフォーマンスにとどまった昨年のポストユースとは異なり、高卒ルーキーが試合の中で良いリズムを取り戻す姿が見られたのも今後の施策につながる大きな材料。U-19日本代表は今月、次回U-20W杯開催国のウズベキスタン遠征を控えるなか、アピールになった選手も多くいるはずだ。

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