G大阪で18歳デビューの逸材ボランチ…山本天翔は指揮官の後押し受けてJ選抜参加「自分の良さを出していくのは前提」

ガンバ大阪がAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)による過酷な連戦を戦っているなか、期待の18歳は大きな覚悟を持ってU-19 Jリーグ選抜活動に乗り込んできた。

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MF山本天翔はG大阪ユースから今季トップチーム昇格を果たした18歳のMF。2月22日にはJ1百年構想リーグ第3節・岡山戦で後半17分から途中出場し、すでにJリーグデビューを果たすなど、クラブの大きな期待を背負っている。

山本自身も自らに求める基準は高い。デビュー戦については「スピード感は最初に入った時にちょっと速いなという部分はあったけど、やっていく中でできることがあったのは手応えになったし、自信になった」と振り返りつつも、「嬉しい気持ちはあったけど、(結果で)何もできなかった悔しさもあった」と淡々とした様子。慢心することなく次への一歩を踏み出している。

そうして迎える今回のU-19 Jリーグ選抜活動。Jリーグで出場機会の少ない選手にチャンスを与えるため、リーグ戦のない平日に全日本大学選抜、全韓国大学選抜とのポストユースマッチ2試合が組まれているが、山本の場合は他の選手とは少々事情が異なる。所属先のG大阪は11日、敵地タイでACL2準々決勝第2戦のラチャブリー戦を戦っており、第1戦にベンチ入りしている山本にも帯同のチャンスがあったためだ。

もっともボランチ陣を見ると鈴木徳真、安部柊斗、美藤倫と頭数は揃っており、遠征に帯同してもピッチに立てるかどうかは不透明な状況。そこでイェンス・ヴィッシング監督は山本に出場機会を与えることを優先し、選抜活動に合流させる決断をしていたようだ。

「監督から出場時間を与えたいということで送り出してもらったので、こっちで何か一つでも持って帰らないとメンバーに入れた意味がない。一つでも二つでも成長して帰りたい」。指揮官の思いは18歳の自覚を強く促し、山本はより強い使命感を持って選抜活動に臨んでいる。

11日の全日本大学選抜戦では後半開始から3-1-4-2のアンカーで出場し、45分間のプレータイムを得られた。この布陣は山口智監督が指揮を執るU-19日本代表の戦術に合わせたものだが、大半の選手にとっては初のシステム。山本自身も「3バック自体、やるのは初めてくらいだったので難しさを感じながら」のチャレンジだった。

それでも時間を追うごとに徐々に適応し、中盤のスペースを埋める守備と、左足のキックを活かした展開で存在感を発揮。「守備だったら相手の縦パスをクローズする部分、攻撃だったら前への配給を意識していた」。後半37分には相手のプレッシャーを受けて後ろ向きになりながらも、振り向きざまのロングパスでFW塚本一咲(宮崎)のビッグチャンスを生み出すなど、決定的な働きもしっかり見せていた。

その夜はACL2のラチャブリー戦をリアルタイムで観戦。延長戦の死闘を制し、ベスト4に進出した先輩たちの姿からも大きな刺激を受けていた。

「移動時間が長かったりとか、気温がめっちゃ高かったりとかいう厳しいアウェーの中でもタフに戦えていた。しかもあの遠征の後には中2日で広島戦がある。その中でも粘り強く勝てるというのが今のガンバの特徴でもあるので、そこに自分も入っていけたらなと思っています」

G大阪でポジションを掴み取るためには、まずは鈴木、安部、美藤といったボランチ陣に並ぶような安定感をもたらすことが不可欠。そのための取り組みをこのJリーグ選抜の場でも続けている。

「鈴木徳真選手だったり、美藤倫選手、安部柊斗選手を食っていくためには、自分の良さを出していくのは前提で、あの人らがやっていることも劣ることなくやれるというのができないといけない。それができれば自分はあの人らとは違う良さを持っているので、勝負できるかなと思っています」

左足でのキック、縦への展開力には絶対的な自信がある。だからこそ、まずは試合を通して揺るがない安定感が次へのステップだ。「1戦目は守備の時間が長かったのもあってキツく感じる部分もあったので、90分通して戦える選手になれたら、もっと攻撃でも余裕が出てくるのかなと思う」。その先にJリーグ、ACLでの飛躍を見据えている。

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