G大阪・三上大勝FB本部長「G大阪のサッカーって何やねんを明確に」 J1百年構想リーグ開幕、7日の初戦は大阪ダービー「大阪でサッカーを盛り上げる」
J1のC大阪とG大阪は7日にヤンマースタジアム長居で行われる大阪ダービーで「J1百年構想リーグ」の初戦を迎える。両クラブの強化の要職を新たに担う2人がサンケイスポーツのインタビューに応じた。後編はG大阪の三上大勝フットボール(FB)本部本部長が登場。FB本部の役割とウィッシング新監督への期待、シーズン移行に伴うクラブの変化、大阪ダービーへの思いを聞いた。(取材構成・邨田直人)
三上氏はG大阪が2024年に設置した「フットボール本部」の2代目本部長に就任した。組織の役割を「『ガンバ大阪のサッカーって何やねん』ということをより明確に共有していくことが大きな役割」と説明する。
本部の活動を進めるべく、クラブは新たに「フットボール委員会」を立ち上げた。フロントを中心に発足し「おのおのが『これガンバのサッカーやん』と思う過去の映像を用いて、どれだけの人が共感できるかからスタートし、必要に応じて指導者の方々も巻き込んでやっていくことが、今考えているシナリオ」と思い描いた。
経営陣も巻き込んでサッカーの中身に焦点を当てる意義を「2対0という結果が(経営陣にとって)うれしくても、われわれのサッカーはできていないとフットボール領域の人間が思う、その乖離(かいり)は長くクラブ経営をしていくと難しい局面になっていく」と指摘。「勝ちだけで何か判断するのではなく、内容を踏まえて進めることが、クラブとしてさらにいろいろな方々を巻き込み支援していただく上で必要」と話す。
トップチームの指揮官にドイツ人のイェンス・ウィッシング監督(37)を迎え、百年構想リーグの期間にはアジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)のタイトル獲得もかかる。
「百年構想リーグ期間はより積極的にトライしていくシーズンに捉えているクラブが多い印象。一方でガンバはこのハーフシーズンであれ、平行して戦っているACL2であれ、タイトルは全てにおいてより意識してやっていく方針を出している」
監督や選手たちの理解を深めるため、札幌時代も含めて初めてキャンプの全日程に帯同。現場と寝食をともにした。「僕のことを選手にもスタッフにも知ってもらわなければいけないし、僕も皆さんを知りたい思いがあった。わがままを言って2週間帯同させていただいた」と明かす。未知の新指揮官の指導にも一定の手応えを感じている。
「非常にインテンシティーの高いメニューが組まれていたのは事実。中でも限られた時間の中でフルパワーを使う、そういったトレーニングメニューがかなり多かった。選手にかかる負荷というのは間違いなく高いものであった」
シーズン移行後は新設の「U―21リーグ」にも参加。その意義を強調する。
「タイトルを取るにはどのシーズンも優勝争いしていくことが一つ目のハードル。トップの選手がしっかりいた上で、アカデミーや昔のU―23のようなチームからどれだけの選手が育ってきたか。歴史から学んだこととしてその世代の育成は、必ずやチームの強化、安定した優勝争い、タイトルを取れるクラブにつながっていく。そこでU―21の活動をやっていく決断をした」
一新された体制のもと、大阪ダービーで開幕戦を迎える。「多くの方々がそれぞれ思いを持ってクラブ、チームを支援してくれているので、その期待にまず応えるというのがわれわれプロとして必要なこと。大阪でサッカーを盛り上げ、同じようなライバルとして、いい戦いをする、そういった思いを持っている。スポーツマンシップにのっとった関係性を構築していきたい」と相乗効果を期待した。
■三上 大勝(みかみ・ひろかつ)
1971(昭和46)年9月17日生まれ、54歳。北海道・室蘭市出身。室蘭大谷高、札幌大を経てJFLのNEC山形でプレー。引退後はクラブ職員としてモンテディオ山形設立に携わり、1999年から札幌のフロント入り。強化部長、GMを経て2022年から代表取締役。26年にG大阪のフットボール本部本部長に就任。



