【G大阪の最新序列】最大の注目点は宇佐美貴史の起用法。懸念材料は守備型ボランチの層の薄さ

現状はヒュメットがファーストチョイスに

いよいよ2月6日に開幕を迎えるJ1百年構想リーグ。シーズン移行前の特別大会に、各クラブはどんな陣容で臨むのか。本稿ではG大阪の最新序列とチームの現状をお届けする。

【画像】J1百年構想リーグに臨む各クラブの“最新序列”を一挙紹介!

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常勝軍団の復権へ――。1月7日の始動日にG大阪はクラブとして明確にタイトル奪回を目標に掲げた。

ドイツ人指揮官となるイェンス・ウィッシング監督を新たに招き、新たなスタイルの浸透を図っているが、その一端は沖縄キャンプでの練習で顔を覗かせた。

基本布陣はダニエル・ポヤトス前監督が採用した4-2-3-1の継続が濃厚だが、ボールを奪って縦に速いスタイルと、強度の高さを全面に押し出すのが今季の基本方針。東口順昭は「前から奪いに行く、ボールを取った時は前を向く。すごくスピーディで無駄のないサッカー」と評したが、沖縄での練習試合でも縦への速さと攻守両面のアグレッシブな姿は印象的で、選手たちの意識改革も確実に進んでいる。

一方で昨季からのチームベースに大きな変化はない。沖縄での練習試合では主力とサブ組を明確に分けず、横一線の状態で選手を見極めたウィッシング監督だが、新戦力でレギュラー争いに食い込んでくるはずだった植中朝日は、イッサム・ジェバリとともにコンディションの問題でキャンプ終盤の練習試合ではプレーせず。現状はデニス・ヒュメットがファーストチョイスになりそうだ。

昨季からの変化で言えば、不動のGKである一森純が左母指末節骨骨折で出遅れているため、開幕スタメンは東口が濃厚。チーム最年長の東口はキャンプでも好プレーを見せており、最後尾に不安はない。

最終ラインにも大きな変動はないが、肋骨骨折で出遅れていた中谷進之介が開幕に間に合いそうなのは朗報で、キャプテンを務める今季も不動の存在だ。三浦弦太もその対人の強さを考えれば定位置奪回も現実的な目標となるが、現状では福岡将太が中谷とコンビを組みそうだ。

両SBは半田陸と初瀬亮が軸になるが、痛手なのは好調だった左SBの中野伸哉が練習試合で負傷したこと。キャンプ中に試された奥抜侃志も選択肢の一つだが、状況によっては佐々木翔悟のSB起用もオプションになりそうだ。

ハイプレスは今季の基本方針の一つだが、前線で奪い切るだけでなく「センターバックとボランチのところで奪い切って、そこからのショートカウンターが監督の一番やりたいことだと思う」と語るのは奥抜である。

ボランチの人選も鍵になり、ボール奪取に長けた美藤倫と安部柊斗のコンビが最有力。懸念材料は守備型のボランチの層の薄さか。開幕からいきなりの5連戦だけに、二人に次ぐ存在を早急に確立することが不可欠になるだろう。

まだベストメンバーをベールに隠したままのドイツ人指揮官だが、最大の注目点は宇佐美貴史の起用法である。シュート技術はもちろん、一発のキックで流れを変えられる存在は、キャンプではトップ下でプレーし、守備にも奔走した。ただ、攻守のキーマンの一人である満田誠との共存を考えるならば、宇佐美の最前線での起用があるかもしれない。

昨年の開幕戦ではC大阪を相手に自滅気味のハイプレスを繰り出し、2-5の屈辱的な惨敗を喫したG大阪。ボールを動かしたいC大阪に対して、いかに奪い切れるか――。目ざす戦術の現在地が、大阪ダービーではっきりする。

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