チリU-20W杯は「一番思い出に残る大会になった」、GK荒木琉偉(G大阪)はU23アジア杯に決意「スタメンを取るつもりでしか来ていない」
“ロス五輪世代”の守護神として、アジアの舞台に立つつもりだ。U-22日本代表GK荒木琉偉(G大阪)は24日のIBARAKI Next Generation Cup2025準決勝・U-21関東大学選抜戦(○5-1)で勝利に貢献。「結果的に5-1で勝ったけど、先制されて前半は苦しい展開もあった。まだまだ課題がある。改善していきたい」と振り返った。
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来年1月のAFC U23アジアカップを目指す上で、コンディション調整として参加するIBARAKI Next Generation Cup2025だが、選手たちは当然優勝を狙う。初戦となった準決勝・U-21関東大学選抜戦では、相手に同世代もいるなかでの戦いとなった。“代表喰い”に勢いを増す相手に、前半29分には失点を喫した。
雨中のピッチに苦しみながらも、U-22日本代表は前半37分に同点。後半にはゴールラッシュで5-1と勝利した。
失点シーンは、サイドからクロスをボレーで合わされてネットを揺らされた。守護神としてゴールに立ちはだかった荒木は悔しさをにじませる。「クロスが流れてダイレクトで打たれた。自分も準備が間に合っていなくて、反応も遅れた。難しいシーンだけど、味方に最後もう一歩詰めてもらうだったり、自分がもっと準備をしてシュートに反応していけるようになりたい」。調整のための試合でも、完封へのこだわりをのぞかせた。
そんな荒木が「今までの代表の中でも一番悔しかった」と振り返るのは、今秋にチリで行われたU-20ワールドカップ。2月のU20アジア杯では荒木が守護神を務めていたが、その後急成長したGKピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋)にU-20W杯では守護神の座を奪われた。
「個人的には、自分が出れなくてベンチで見ている時間が長かった大会。悔しい気持ちも大きかった」。出場した試合は、すでに突破が決まった後のグループリーグ第3節・ニュージーランド戦(○3-0)と、日本が敗退した決勝トーナメント1回戦・フランス戦(●0-1)の2試合。フランス戦ではピサノが先発しており、延長後半の終了間際にPKを献上したところで荒木が出場した。だが荒木はPKを止めることができず、その1失点に泣いた。
「チームとしてはフランスに内容では圧倒的に勝っていた。あの試合を落としてしまったという悔しさもある。最後ああいう形で自分も出て、勝たせることができなかった。いろんな悔しさがあった。でも、ある意味一番思い出に残る大会になった」
悔しさを成長の糧にして、さらに成長を進めていく。2007年生まれの荒木は、次回のU-20W杯も出場が可能。しかし「U-20W杯はすばらしい大会。だけど、もっと上のオリンピックやA代表を目指していきたい」と先を見据える。
“ロス五輪世代”の守護神争いは激しさを増していく。ピサノは名古屋グランパスでJリーグの舞台に立ち、すでにA代表デビューも飾った。一方、荒木はスタッド・ランスとの親善試合でトップチームデビューをしたが、Jリーグデビューはまだ。「( 一森) 純さん、ヒガシさん(東口順昭)、(張)奥林とすばらしい先輩はいっぱいいるけど、自分も負けていない。アピールしていくしかない」と来季への決意も口にした。
今回の活動で招集されていたピサノは、練習中の負傷で途中離脱。28日のメンバー発表を経て、年明けのU23アジア杯に臨むが、実績も考慮して荒木が守護神を務める可能性は高い。「アジア杯でスタメンを取るつもりでしか来ていない」(荒木)。気を吐きながら、日の丸のゴールを守る覚悟を見せた。



