[関東]U-20W杯予選を戦った大学生で唯一本戦出場できず…明治大DF桒原陸人、G大阪サポの期待にも感謝「戻れたら幸せなこと」

[10.18 関東大学L1部第17節 明治大0-2東洋大 明治大学八幡山グラウンド]

 連敗を喫したチームでまたも出番なくベンチで試合を終えた。「連敗をしているようじゃ優勝はできない。(前節の)筑波にしても同じ相手に2回負けるというのは、明治としてしてはいけないことだったと思います」。DF桒原陸人(3年=G大阪ユース)は現状のもどかしさに複雑な表情を浮かべた。

 これまでの代表歴を振り返ると、実績はタレント揃いの明治大の中でも目を引く存在だ。早生まれのためロサンゼルス五輪世代でもある桒原は、大学入学後も世代別代表に選出され、今年2月のU-20W杯予選となったAFC U20アジアカップにもアマチュア選手で選ばれた6人のうちの一人として出場した。

 しかしその6人のうちで先日チリで行われたU-20W杯の本大会に出場できなかったのは、桒原だけだった。夏場に体調が優れない時期が続くなどコンディション調整に苦しんだこともあったが、当然悔しさは感じていた。

「チェックしていたし、いい戦いをしていたので、そこに対しての悔しさはありました。でもそれ以前に明治を自分が勝たせる力がないとそういうところに入っていけない。目の前のところで浮き出し立つことなくやるしかないと思います」

 G大阪のジュニアユース、ユースと6年間一緒にプレーし、関東の大学に進学してきたMF吉原優輝(拓殖大)が先日、26シーズンのガンバ大阪への入団が決まったことを発表した。桒原もG大阪への帰還を第一に目標にしてきた選手で、サポーターからSNSで直接メッセージが届くこともあるという。

「吉原は中学時代からジュニアユース、ユースとやってきて、関東に一緒に来てご飯に行ったりもする。決まった時も連絡をもらったし、ものすごく刺激になる存在だなと思っている。でも特にほかの選手を意識するとかはなくて、自分にフォーカスして、残り2か月の今シーズンを頑張りたいなと思います」

「(G大阪サポーターから)期待の声とか、戻ってきてねという声を頂くので、それはありがたいこと。戻れたら幸せなことですけど、自分が一番成長できる場所を選びたいなと思っているし、そのために必要なことが明治の日常。リーグ戦の舞台がプロに直結していると思っているので、結果を残すことだけを考えていきたいと思います」

 出場時間が限られる難しい時期を過ごすが、両SBだけでなく、最近ではボランチの練習にも取り組んでいるという。「公式戦ではまだないけどイメージはできています」。右SBでDF小泉佳絃(2年=青森山田高)が台頭するなど、チーム内競争は激しくなっているが、「彼(小泉)の良さは高さや推進力にあるけど、自分にも良さがある。次に5分でもチャンスを貰えたら、そこで違いを出せるようにしたいです」と前向きに話した。

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