首位・鹿島、2位との勝ち点差「7」拡大ならず…G大阪の対策に苦戦、終盤のPKも失敗でドロー決着
明治安田J1リーグ第33節の鹿島アントラーズvsガンバ大阪が5日にメルカリスタジアムで開催された。
前節の名古屋グランパス戦を4-0で勝利し、リーグ戦4連勝含め9試合無敗を継続している首位の鹿島。前節終了時点で2位との勝ち点差が「4」あった中、前日には2位・ヴィッセル神戸が敗れ、3位・京都サンガF.C.がドローに終わったことで、勝ち点差を「7」に広げるチャンスが巡ってきた。そんな中で、公式戦7連勝中と絶好調のG大阪をホームに迎えた。
チケット完売の満員の中で行われた注目の一戦。ボールを保持しながら相手ゴール前に迫る鹿島に対して、G大阪は山下諒也のスピードを生かした攻撃で脅威を与える。
時間の経過とともにG大阪がシュートチャンスを増加させていく中、28分には山下のボックス右手前への落としを受けた岸本武流がゴール前に鋭いクロスを送ると、倉田秋ひとりがこれに反応。ダイビングヘッドで押し込もうとしたが、当てきれず。ボールはゴール左外に逸れた。
G大阪の守備時5バックを敷く対応に苦戦し、ここまでボックス付近にまでは持ち込むものの、思うように決定機を創出できていない鹿島。それでもようやく40分にビッグチャンス。バイタルエリアで巧みに前を向いた鈴木優磨からレオ・セアラを経由してチャヴリッチに渡ると、ボックス内でGK一森純と一対一に。しかし、シュートは飛び出した相手守護神に身体を張ってセーブされた。
後半に入ると、両者の攻防は激しさを増す。まずは鹿島が52分、右サイドからのクロスをエウベルが頭で合わせるも、ここはGK一森の正面に。G大阪は54分に満田誠がボックス右手前からふわりとゴール前に浮き球を供給。ここに倉田が走り込んで右足を合わせようとしたが、わずかに届かない。
均衡した戦いの中、G大阪は60分に3枚替え。美藤倫、デニス・ヒュメット、宇佐美貴史を投入して流れを引き寄せようと試みる。すると78分、縦パスを受けた美藤、D・ヒュメットとつなぎ、最後は宇佐美がボックス左から左足を振り抜いて、ニアサイドを狙おうも、GK早川友基が右足を出して防いだ。
終盤にかけては、優勝争いで大きく前に出たい鹿島が何度もゴール前に迫るも、なかなかG大阪の牙城を崩すことができず。それでも後半アディショナルタイム、クロスが相手の手に当たり、PKを獲得。これを途中出場の徳田誉がキッカーを務め、ゴール左を狙ったが、GK一森にパンチングで阻まれる。
絶好機をモノにできなかった鹿島は結局、最後までゴールを奪うことができず。ゴールレスドローで勝ち点1を分け合う結果に。首位の鹿島は2位との勝ち点差を「5」に拡大。リーグ戦10試合無敗を継続している。G大阪も連勝こそストップしたものの、公式戦8試合負けなしとなっている。



