J1 G大阪は逆転でリーグ5連勝 J1で300試合出場弾のFW宇佐美は「他人事のように決めた」

◇明治安田生命J1リーグ第32節 G大阪4ー2新潟(2025年9月27日 パナソニックスタジアム吹田)

G大阪は最下位の新潟に2度リードを許したが、攻撃陣が決定機を逃さず4―2で逆転勝ちしてリーグ5連勝となった。

前半15分に新潟に先制を許したが、J1で300試合出場となったFW宇佐美貴史(33)は「失点は余計だったが、全然大丈夫と思っていた。必ず得点は入ると思っていた」全く慌てることはなかった。37分にDF半田陸(23)の縦パスにFW山下諒也(27)が反応。左サイドを抜け出して宇佐美にラストパス。宇佐美は右足でニアサイドに突き刺した。「決めて当たり前のシーン。シュートしかないと思わせるような折り返しだったんで、自分が一番蹴りやすいボールをクオリティー良く出してくれた」と宇佐美は山下を褒めた。

節目試合でのゴールだが、宇佐美は「きのうから決めるような気がしていたし、節目節目で決めてきたので。まぁ、決めるんだろうなと思いながら。他人事のように、“300試合なんや。どうせ、その選手が決めるんだろうな。やっぱり決めたか”という感じ。周りの人が喜んでくれたらいい」と独特の表現でゴールを喜んだ。G大阪一筋でJ1での300試合達成には「今どき珍しいと思いますし、まぁ一途でいいんじゃないですか」と笑った。

後半4分に新潟に1―2と勝ち越されたが、15分にFWウェルトン(28)が今季リーグ戦初ゴールで同点に。その4分後、左サイドのスローインをDFを背にして受けた宇佐美はFW満田誠(26)が背中越しに抜け出すのを感じてパス。MF安部柊斗(27)の豪快な勝ち越し弾の起点となった。安部は「後半にスパイクを替えました。浦和戦も替えたらゴールできたので、験を担ごうと。これは継続かなと思っています」と笑う。30分にはFWデニス・ヒュメット(29)が相手DFからボールを奪ってペナルティーエリア手前まで前進。DFに追いつかれたものの、そのまま右足を振り抜いてゴール右隅に4点目を決めた。

ダニエル・ポヤトス監督(47)は「先制されたが、選手は負けない、引き分けないと顔を上げて戦った。貴史は素晴らしいリーダー。この年齢になっても成長を続けているのはヨーロッパでも見たことがないタイプだ。3点目のマコ(満田)に出したパスも彼らしいものだった」と絶賛していた。

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