かつてJリーグで活躍の元G大阪ファン・ウィジョ、性犯罪で韓国サッカー界「準・永久追放」状態に。
かつてガンバ大阪でも活躍した元サッカー韓国代表FWファン・ウィジョ(33、アランヤスポル)が、韓国サッカー界から「準・永久追放」状態であることがわかった。
韓国サッカー協会(KFA)は9月22日、報道資料を通じて「ファン・ウィジョは現在、協会が処分を下せる対象ではない。事実上の“準・永久追放”の状態であるため、韓国国内で選手・指導者・信販などの活動は不可能だ」と説明した。
ファン・ウィジョは今月4日、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反(カメラなどを利用した撮影)の容疑で、ソウル中央地裁・刑事控訴1-3部より一審と同じ懲役1年・執行猶予2年が言い渡された。ファン・ウィジョ側が上告を放棄したため、この有罪判決は確定となった。
(参考記事:性犯罪を犯したかつてのG大阪“韓国人エース”、「W杯出たい」の訴え虚しくキャリア終焉危機…女性との“行為”を同意なく撮影)
KFAの規定によると、性犯罪で禁錮以上の刑を受けた者は、執行猶予が確定した日から20年間は選手・指導者・審判・選手管理担当者として登録することができない。
一部ではKFAによる独自の懲戒処分を求める声もあったが、これは不可能だという。KFAは「協会登録システムおよび大韓体育会の競技人登録システムに登録された者だけが懲戒対象となる。協会に登録していない選手に対して、大韓体育会および協会の公正委員会規定を適用し、懲戒を進めることは規定上不可能だ」と明言している。
現在、ファン・ウィジョはトルコリーグでプレーしており、KFA所属ではないため懲戒が不可能というわけだ。
また、KFAは「ファン・ウィジョが今後、KFA所属の選手・指導者として登録を試みる場合には、KFAの登録規定を順守しなければならない。ただ規定上、登録欠格事由に該当するため登録を進めることはできない。これは代表招集についても同じだ」とし、性犯罪を犯して有罪判決を下されたファン・ウィジョには韓国代表に招集される資格がない旨も伝えている。
ファン・ウィジョの性スキャンダルとは
過去にはガンバ大阪所属で2018年J1リーグ年間ベストイレブンを受賞し、韓国代表で2022年カタールW杯などを経験したファン・ウィジョ。
しかし2022年6月から9月までの間、4回にわたり女性2人の同意なくプライベートの性行為映像を違法撮影した容疑で物議を醸した。2023年6月に「ファン・ウィジョの元恋人」を名乗る人物がSNS上で一連の主張を暴露したのがきっかけで、ファン・ウィジョも昨年10月の初公判で罪を認めた。
その後、今年2月14日の1審判決で懲役1年、執行猶予2年の有罪判決を言い渡され、併せて200時間の社会奉仕、400時間の性暴力治療講義受講も命じられた。ただ、この判決をファン・ウィジョ側、検察側いずれも不服とし、それぞれ控訴した。
ファン・ウィジョ側は控訴に際して93ページに及ぶ控訴理由書を提出。「懲役刑が確定すれば国家代表の資格を失い、選手生活を続けることも難しい」と減刑を訴えたほか、自らを「大韓民国の看板ストライカーであり先輩」「2026年の北中米ワールドカップで韓国代表の柱となるべき選手」と表現し、「後輩にノウハウを伝達するだけでなく、代表チームの中心として柱となる役割を果たさなければならない」と伝えたが、二審で判決が覆ることはなかった。
なお、「元恋人」を名乗ってファン・ウィジョの撮影映像を無断で流出したのは、ファン・ウィジョの実兄の妻だった。
彼女も昨年9月、性暴力処罰法上のカメラなどを利用した撮影・頒布などの容疑で、最高裁で懲役3年の実刑判決を言い渡されている。
二審でも有罪判決を受けたファン・ウィジョだが、今年7月にトルコのアランヤスポルと2年の契約が発表。上告放棄で有罪が確定した1週間後の9月18日には、フェネルバフチェとのリーグ戦で今季初アシストの活躍を披露していた。
https://news.yahoo.co.jp/users/expert/shinmukoeng/articles?page=1



