1年ぶりの代表戦、先発起用に応える“復活ゴール”も…U-22日本代表MF名和田我空(G大阪)が“実戦”で得た課題と「久しぶりの感覚」

[9.3 U23アジア杯予選GL第1戦 日本 3-0 アフガニスタン ヤンゴン]

AFC U23アジアカップ予選の初戦は、終わってみれば3-0の快勝。6バック気味に守りを固めてきたアフガニスタンに対し、U-22日本代表は前半からサイド攻撃を主体にしながら攻め込んだ。そうした攻撃の舵取り役を担いつつ、ゴール前に顔を出し続けたのがMF名和田我空(G大阪)だった。

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所属クラブではトップ下を主戦場とするが、アフガニスタン戦は4-3-3のインサイドハーフで先発。攻守においてより幅広い役割を求められたなかで、1-0で迎えた前半43分にFW古谷柊介の右クロスにファーサイドで合わせる。

「ボールが来ることは頭に入っていたし、タイミング良く抜け出せた」

左足でネットを揺らし、U-18日本代表の一員として臨んだ昨年10月のスペイン遠征・アメリカ戦以来となる代表戦でのゴールに笑顔が弾けた。

だが、試合後の表情は想像した以上に厳しく、ミックスゾーンで口にした言葉も自身を戒めるような発言ばかり。「まだまだ課題が多いなというのが正直な感想」。この第一声に全ての想いが込められていた。

荒れたピッチに手を焼き、持ち前の技術力を発揮できない。守備面でも強度が物足りず、運動量でもゲーム体力不足から終盤に足が攣った。ゴールを決めたとはいえ、決定機も逃している。

「1つ決定機を逃した部分もあるし、もっともっとボールに絡みながら試合を作る選手でなければいけない。そうしないと、必要とされないので」

「連続で追うシーンで、自分が続けていけなくなっているというのは自分でも感じた。そこはまだまだ課題の部分。クラブでは自主練習でシュートばかり取り組んでいたので、そこはちゃんと角度を変えてやらないといけないと思わされた」

鳴り物入りで神村学園高からガンバ大阪に加入し、高卒ルーキーながら開幕スタメンも勝ち取った。しかし、以降は出場機会を得られず、リーグ戦の出番は3試合82分のみ。そうした現実を噛み締めながら、ピッチ内外で努力を重ねてきた。そして、巡ってきた大岩ジャパンでの活動。代表で再びプレーする機会を得たが、ゴールという結果以上に現実を突きつけられた。

だが、これもまた経験であり、自身の現在地を知る上では意味のある時間だったはずだ。

「代表戦の重みは試合前にすごく感じたし、久しぶりの感覚でもあった。すごく楽しみにしていたし、実際に試合をしていてもめちゃくちゃ楽しかった。こういうアジア特有の気候や相手とやれるのはこれ以上ないことなので、あと2試合は自分が持っているもの全てを出し切りたい」

名和田はアフガニスタン戦の悔しさを希望の光とすべく、ミャンマーの地でさらなる高みを目指して戦い続ける。

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