まさかの戦力ダウン!? 2025年夏、J1補強評価ランキング最下位。本当に大丈夫? 大物助っ人退団でチーム力低下!?
2025シーズンの第2登録期間(ウインドー)が終了した。各クラブの目標達成に向け、チームの改革に動いたクラブもあれば、微調整にとどめたクラブもある。今回は、6月の特別期間を含めたシーズン途中のJ1クラブの補強をランキング形式で順位ごとに紹介する。※情報・成績は24日時点。
20位:ガンバ大阪
2025 J1リーグ順位:12位
主な新戦力:初瀬亮、安部柊斗
主な放出選手:ネタ・ラヴィ
ガンバ大阪は、2024シーズンのJ1で4位に入ったが、2025シーズンは下位に低迷している。そのチームの状況を劇的に改善するような補強はなかった。
出場機会が限られていた江川湧清や唐山翔自の放出による影響は小さいが、ネタ・ラヴィをFC町田ゼルビアに放出したことは、戦力的に大きな痛手だろう。
ガンバはもともとボランチの選手層に課題があったチーム。その中でネタ・ラヴィを手放したことは、クラブの財政的にプラスだとしても、チーム力としては不安だ。
その穴を埋める存在として期待されるのが、ベルギーのRWDモレンベークから加入した安部柊斗だ。
しかし、加入直後にポジションをつかんだが、天皇杯3回戦・モンテディオ山形戦でレッドカードを提示されると、出場停止処分が明けた8月16日のJ1第26節・サンフレッチェ広島戦でも足裏を見せた危険なハイキックで一発退場となり、すでに4試合を出場停止で欠場している。
攻守に万能な資質を持ちながら、アグレッシブさが悪い方向に出てしまっている。
もう一人の補強は初瀬亮。6年半ぶりのガンバ復帰で、サイドバックの選手層アップに期待できる。
ガンバはここまで、本来であればもう1列前で使いたい岸本武流を右サイドバックで起用することも多く、バランスの悪さを招くことが少なくなかった。
特にAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)が始まって過密日程となると、初瀬が加入した意味は大きいかもしれない。
とはいえ総じて補強は最小限にとどまり、消極的な印象は否めない。降格圏との勝ち点差はあるため、クラブはすでに来季を見据えて動いているようにも映る。



