3位G大阪Jrユースは6戦27得点0失点で準決勝まで進出…主将MF藤井英翔「面白いサッカーを全国で見せられた」
[8.23 クラセンU-15準決勝 G大阪Jrユース 2-3 FC LAVIDA 白旗山B]
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ガンバ大阪ジュニアユースは6戦27得点0失点と攻守で強さを発揮して準決勝まで勝ち上がったが、後半アディショナルタイムの被弾で2-3の敗戦を喫して決勝には届かなかった。主将のMF藤井英翔(3年)は全国大会で得た自信と悔しさを持ち帰り、「もう一個上の景色を見られるようにしたい」と冬の高円宮杯を見据えた。
FC LAVIDAとの対戦になった準決勝。藤井は「ハードワークして入るのは試合前から言っていたのでそこを意識しながら、相手のボランチには数的優位だったのでもう一人の選手としっかりスライドしてコンパクトに守ることを意識して挑みました」。MF笠井直樹(3年)とともに中盤を締め、簡単には相手を勢いづかせずにG大阪Jrユースを支えた。
そうした中で前半6分、藤井が笠井のパスカットから生まれたルーズボールに反応。体を入れて相手をかわしてから前を向くと、最終ラインの背後へロングボールを蹴り込んだ。「立ち上がりというのもあったので相手にとって怖い背後のスペースを狙って、坂井選手が良い動き出しをしているのが見えていた」と出したボールをFW坂井雄真(3年)が収めると、そのまま先制点をゲット。狙い通りと振り返るキックでゴールを演出した。
その後も藤井は味方と連係しながら相手の攻撃に対応し、1点リードのまま試合を折り返すことに成功した。ところが後半の立ち上がりに追いつかれると、その後逆転を許す展開。直後に追いついたものの最終盤に勝ち越し点を奪われて敗れた。
「後半に入って一瞬の隙を突かれて失点してしまった。その後の試合運びはあまり上手にいかなくて、展開としては取られて取って取られてという感じで最終的に負けてしまったのがとても悔しかったです」
だが、今大会のほとんどの試合で複数得点による完封勝利を収めたことは大きな自信になった様子だ。G大阪Jrユースは坂井とFW加賀野統(3年)の2トップが躍動し、2人だけで17得点を記録。そうしたFW陣を生かすように中盤と守備陣が安定し、サイドから仕掛けるアタッカー陣も迫力を見せ続けた。
藤井は大会を終えて「ガンバらしいサッカーを見せつけるのはチーム全体でも共有できているので、面白いサッカーを全国で見せられたのはとてもよかった」と総括する。その上で「良いサッカーができているので、そこプラス勝ち切るところをもっと意識してチーム全体が夏の悔しい経験を活かしてレベルアップして」と細部にこだわっていく姿勢だ。
また、藤井は攻撃力を発揮して守備も安定していたチームで、攻守に集中したプレーを見せて試合のペースを掴む働きを見せていた。そうした個人の出来を「ゲームコントロールは結構できていたと思う」と振り返りながら、「終盤になってくるにつれてだったり強度が高くなってくるとボールコントロールが乱れてしまっていた」と反省点を挙げて今後の成長に生かす構えだ。
キック精度やゲームコントロール、守備の強度を特長とする主将は攻撃力の高いチームで守備のバランスを意識してチームに貢献しながら、苦しい時間帯は声でも支えることを意識。夏の経験を踏まえて優勝争い中の関西サンライズリーグ1部と昨年度準優勝の高円宮杯で頂点に立つため、「練習から一日一日を大切に取り組んでいきたい」と力を込めた。



