G大阪DF佐々木翔悟が移籍後初得点「ホッとはしていない。もっと出たい」得点直後の交代に悔しさ
◇天皇杯2回戦 G大阪2―1三重(2025年6月18日 パナスタ)
その一撃に左足の全神経を集中させた。G大阪DF佐々木翔悟(24)が1点を追う後半13分に左足で豪快な同点ボレー弾。「ミートすることだけ」。移籍後初得点でチームに流れを呼び込んだ。
今季J2千葉から加入した若武者にとって、ここまで公式戦出場はわずか8試合。出場も4月16日のルヴァン杯J2水戸戦以来で、苦しい立場が続いていた。だが「腐らずにやらないといけない。自分を見つめ直す良い時間になった」。MF倉田秋に倣って黙々とフィジカル強化に励み、体重も2キロ増。「いつチャンスが来ても良いように」とJ1仕様の体を作ってきた。
それでも得点直後に交代。「ゴール?ホッとしていない。失点がなければ交代はなかったと思う。もっと試合に出たかった」と悔しさを隠さず「失点のところを突き詰めていけたら」と守備者としてのタスクを向上させていくことを誓った。
DF三浦弦太(30)が約1年2カ月ぶりの公式戦フル出場。そしてこの日は不慣れな左サイドバックでの出場となった佐々木も、その高精度の左足をあらためて見せつけた。苦しんだ男たちが、ここからチーム内での序列を上げていく。



