G大阪、新加入の安部柊斗 国内復帰語る「熱心に声をかけてくれた」「得たものを全て捧げたい」
ベルギー2部モレンベークからG大阪に新加入したMF安部柊斗(27)が30日、大阪・吹田市内のクラブハウスで取材に応じた。
ベルギーから2年ぶりの国内復帰となった安部は「海外でチームを探している中でも、ガンバが熱心に声をかけてくれた。自分の中でも響いた」と加入について振り返った。ベルギーでは週に1度しか試合がなく「少し刺激が足りなかった。ガンバはACL2にも参加するということで試合数は増えますし、自分がすごく試合をやりたい選手。そこもひとつの決め手になった」と明かした。
モレンベークでは2年間試合数をこなしていたが、「1年目は2部に落ちてしまって、2年目も最後に(順位が)変わってしまって。プレーヤーとしても1年目は何も通用せず、2年目はある程度できた中でもゴールやアシストがついてこなかった」と思うような結果を出せなかった悔しさをにじませた。その中で「何もできなかった思いが強かった。新しいチームで挑戦して、(ベルギーで)得たものをすべて捧げたい気持ちになった」とG大阪での活躍を誓っている。
ハードワークをこなし、攻守両面で戦える中盤の選手。ベルギーの経験から「激しさは向こうでしか学べないと思った。ファウルぎりぎりのプレーばかりなので。こっちでは見極めながらも正当に激しくコンタクトしていければ」と強みを生かすイメージを膨らませる。チームに合流して3日目で別メニュー調整中だが、ポヤトス監督とも何度か個別でミーティングを行っており「まだ触りだけですけど、攻撃守備のやり方で質問もして、的確に指示をくれている。自分のプレーを存分に出してほしいという前提ですけど、まだまだ成長できると思う」とレベルアップを思い描いた。
東京で生まれ育った安部だが「コテコテな関西の感じがあまりなくて、自分的にはよかった」とチームの雰囲気に笑顔を見せた。現在は大学日本代表でチームメートだったDF黒川に送り迎えなど生活を助けられながら調整を続けている。クラブのイメージについて「日本の中ではビッグクラブで、サポーターの熱というか圧力がある。このスタジアムでプレーできるのはすごく楽しみだし、そういったものも一つの(移籍の)決め手です」と語り、満員のホームスタジアムに期待を膨らませた。



