[関西]1年生7人がベンチ入りする京産大「ピッチ立ったら学年は関係ない」MF大倉慎平とDF西川宙希は開幕からレギュラー確保

[5.6 関西学生L1部前期第7節 関大2-1京産大 たけびしスタジアム京都]

今季の京都産業大は、下級生中心の編成で臨んでいる。この日もベンチ入りした20人のうち、7人が1年生。先発メンバーに4年生がいない布陣で戦っている。

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スタメンの1年生には、MF大倉慎平(1年=G大阪ユース)、DF西川宙希(1年=C大阪U-18)、FW高川諒希(1年=富山U-18)が入っていた。高川は初先発だったが、大倉と西川は開幕からレギュラーとして出続けている。

左MFで先発した大倉は、2戦連発を記録して首位・関西大との決戦を迎えていた。「勝ったら首位を追い越せるというところで、自分も得点やアシストをと狙っていた」。しかしチームは逆転負けで今季初黒星、自身もシュートすら打たせてもらえず、連続ゴールもストップした。

ガンバ大阪ユースの先輩との対戦にもなっていた。相手のスタメンにはMF三木仁太(4年=G大阪ユース)、MF宮川大輝(2年=G大阪ユース)が並び、出場がなかったことで直接対決とはならなかったが、同学年MF古河幹太(1年=G大阪ユース)もベンチ入りしていた。

“G大阪ユース対決”について「幹太が出てきたら直接マッチアップすると考えていたし、大輝くんと仁太くんともマッチアップすることがあったので楽しかった」と振り返った大倉だが、「関大さんに支配されて、自分たちの形をあまり出せなかった」と残念な結果に悔しさを噛み締めた。

西川は左SBで先発。そして開幕から7試合連続となるフル出場を果たした。しかしこちらも敗戦に唇を噛む。「順位的にも結果的にも満足していない。試合に出れているからと満足することもない。もっと結果、内容にこだわることが大事かなと思います」と気合を入れ直した。

京産大への進学は、MF伊藤翼(3年=C大阪U-18)やMF末谷誓梧(3年=C大阪U-18)、MF皿良立輝(2年=C大阪U-18)といった先輩たちが活躍していることも影響したようだ。「選ぶときにいろんなことを聞かせてもらったし、みんなすごくいいチームと言っていた。スタッフの方たちもサッカーに真剣というか、自分を成長させようと接してくれる。この1か月でも成長を感じています」。

しかし関大との試合では、DF吉村瑠晟(4年=神戸弘陵高/磐田内定)とDF桑原航太(3年=帝京長岡高)の強烈な両SBに力の差を見せつけられた。「マッチアップすると分かるけど、速さも全然違った。でもそういう人に勝って行くことで、プロが見えてくると思う。だから食らいついていきたい」。今後の成長の糧にするつもりだ。

そして2人が声を揃えるのは、「ピッチ立ったら学年は関係ない」ということだ。下級生が結果を残すことで、チームの底上げに繋がるとも考えている。大倉が「学年関係なくコミュニケーションを取って試合に臨みたい。個人としては10ゴール10アシストを目指したい」と意気込めば、西川も「1年生だからやられても仕方がないとか、1年生だから頑張っているとか関係なくて、自分をもっと出していきたい」と力を込めた。

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