タレント揃う浦和をシャットアウト。3連勝のガンバ、充実の守備力。CB福岡将太も手応え「すごく整理できています」

ハイプレスでなくミドルブロックで対応

ガンバ大阪は、5月6日に行なわれたJ1第15節で浦和レッズと敵地で対戦。53分に山下諒也のヘディング弾で先制すると、この1点を最後まで守り切り1-0で勝利。今季初の3連勝を飾った。

【動画】ガンバ山下諒也の決勝ヘディング弾!

5連勝中だった浦和に12本のシュートを打たれたものの、枠内シュートはゼロ。裏抜けが得意な1トップの松尾佑介や、いずれも高いスキルを持つ2列目のマテウス・サヴィオ、渡邊凌磨金子拓郎を擁する相手に対し、ハイプレスでなくミドルブロックで対応した。

試合後の会見でダニエル・ポヤトス監督は、その守備の意図を、こう明かした。

「球際、デュエル、個人の戦いの局面を避けたかったのが、大きな狙いです。浦和の前線の4選手が強力だと分かっていたなか、自分たちがハイプレスに行って、間延びして、ひっくり返されてしまうと、個人の戦いになってしまう。そこを避ける狙いがありました」

ピッチに立っていた選手たちは、どう考えていたのか。ダブルボランチの一角を務めた満田誠は「前線の枚数が多かったので、なかなかパスコースを消すのは難しかったです。優先順位として中から締めて、しっかり外に相手のパスラインを外向きにさせるのは意識していました」と振り返る。

満田とボランチを組んだ鈴木徳真は、ミドルブロックを組むなかで「取りに行き過ぎると蹴られて前線で収められ、センターバックの前のスペースが空いてしまうので、そこを消すように意識しました」と述べた。

またCBの福岡将太は、J1で失点数が2番目に少なかった昨年と同様の粘り強い堅守が実現していると実感し、確かな手応えを口にする。

「みんながすごく整理できていますし、ハイプレスに行って外され、そこのスペースを使われるよりは、みんなでコンパクトに守るところが今、このチームで上手くいっています。守備の時間がネガティブになっているわけでもないです。チームにフィットしているので、これがガンバの形になれば、すごく良いです」

同じくCBの中谷進之介は、浦和の松尾を福岡と2人でしっかりと抑えられたとし、ミドルブロックに関しては攻撃面でも良さを感じたようだ。

「相手の後ろの選手に持たせても大丈夫、という感覚を持ちながらできていました。そこからロングボールを蹴ってきて、セカンドボールを拾えた時、相手が広がっていたので、チャンスができました。ミドルブロックを組んで、カウンターを打った方が感触はいいと感じていました」

3連勝で暫定5位に浮上したG大阪。固い守備がさらなる躍進の鍵になるか。

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