Jリーグクラブへの投資No.1は? 胸スポンサー業種数ランキング1位。これぞ日本の強み! 前身チームからの長い歴史に刮目
昨今、サッカー界では資金力が大きな説得力を持つ。ビッグクラブのスポンサーにはグローバル企業や投資会社が名を連ね、移籍市場はさながらマネーゲームの様相を呈している。翻って日本のクラブに対しては、どのような企業が投資しているのか。本稿では、Jリーグ全60クラブの胸スポンサーを調査し、業種別にランキング形式で紹介する。※各企業の事業内容は公式サイトに準拠
1位:総合電機・精密機械・重機製造
企業名:富士通、パナソニックホールディングス、日立製作所など
スポンサードクラブ数:13
日立製作所13位、パナソニックホールディングス16位、富士通45位、TDK82位、京セラ90位、セイコーエプソン134位、富士電機152位…。日経の売上高ランキングで上位200銘柄のうち、電化製品の製造を生業とする企業が多数名を連ねている。その中で、Jクラブに胸スポンサーとして出資しているのが上記の7社だ。そのほか、電化製品を作る企業は計13社がJリーグをサポートしている。
最上位である日立の2024年3月期の売り上げ(連結業績)は9兆円超。営業利益は7,558億円にのぼる。レイソルの前身は1940年に創部された日立製作所本社サッカー部だが、母体は今日においても日本経済を牽引する存在感を放っている。
ガンバ大阪もパナソニック(旧・松下電器産業)のサッカー部として始まっており、その関係はJリーグ創設以前から続いている。昨今の同社は経済的な支援だけでなく、戦略的なサポートも行っているようだ。
YouTubeチャンネル「Channel Panasonic – Official」にて2023年3月に公開された動画によれば、地理情報と会員情報を組み合わせたデータによるポスティング施策や、チケット購入履歴の分析の実施、それによる成果が語られ、具体的には「年間パスの販売が約25%伸びた」と明かされている。
日本のものづくりは長らく経済活動に貢献してきたが、プロサッカーの世界においてもそれを実感できるかもしれない。



