G大阪・満田誠がボランチ起用で首位京都撃破に貢献「勝利につなげられてよかった」

明治安田J1第13節第1日(29日、G大阪2-1京都、パナスタ)14位で試合を迎えたG大阪は首位の京都を下し、3試合ぶりの勝ち点3を手にした。MF満田誠(25)は今季加入後初めてボランチで起用され、勝利に貢献した。

これまで起用されていたトップ下の位置をMF宇佐美に任せ、MF鈴木とコンビを組んで一列低い位置で汗をかいた。「連戦だったので2日くらい」だったという同ポジションでの準備期間だったが「チームの勝利に必要であれば誰かがやらなきゃいけない。勝利につなげられてよかった」と振り返った。

前にいく役割を鈴木と分担しながら上下に運動量を増やし、走力を生かして戦う京都に走り負けなかった。「相手がロングボールを使う中でセカンドボールの回収が大事になってくるとわかっていた。前に行ったり後ろに下がったり、コンパクトにする意識でやっていた」。京都の曺監督が「ガンバが戦い方を少しうちに寄せてきた。中盤の強度で負けないメンバーを起用してきた」と印象を受けた中で、満田の存在がその一因になっていた。

前半10分にFW宇佐美が奪った先制点の場面では、自陣でボールを拾って前を向く山下にパス。ポヤトス監督が試合前に「いい状況の選手を生かす」ことを強調していた中で、起点になって速攻につなげた。普段より後ろでプレーした中、加入後初得点を挙げたFWヒュメットについても「前を向いたプレーが特長ですし、練習でも自分の形に持っていければいいシュートを打っている。どうやってその形を作っていくか」と今後の連係に向けてさらにイメージを深めていた。

2月に広島から期限付き移籍で加入し、トップ下で存在感を示しながらなかなかチームが浮上できない状況が続いていた中のボランチ起用。「本音を言えば前で出たい気持ちはある」と率直な思いも明かしつつ、「チームの状況的に人数が足りない中で自分が(ボランチを)やるとなったら、特長を出すためにバランスを考えながらやろうと、(出場が)決まった時にはもう考えていた」とチームのため、前向きな気持ちで試合に入っていた。ネタラヴィ、美藤がベンチ外の中で3試合ぶりの白星をもたらす貴重な貢献ぶりだった。

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