見せつけた総合力=G大阪、最後に戴冠-天皇杯サッカー 時事通信 1月1日(金)21時6分配信

J1の年間順位も、ナビスコ杯も2位。昨季国内3冠のG大阪が今季最後のタイトルを手中に収めた。長谷川監督は「ほっとした感じが強い。10個シルバーを 集めても、金にはならないから」と喜ぶ。要所を押さえる試合巧者ぶりと、不測の事態も補える総合力。抜群の力を印象付けて、2016年の幕を開けた。
緩急をつけながら裏を狙い、前半32分に縦パスからパトリックが力強く突破して先制。同点とされたが、後半8分には遠藤の正確な右CKから、再びパト リックがマークを巧みに外して勝ち越した。遠藤は「狙い通り。ゴールを取らなきゃいけないところで取れた」と胸を張る。終盤の浦和の猛攻も、GK東口の好 守などで防ぎ切った。
この日は序盤に左サイドバックの米倉が負傷交代したが、ベテラン今野を中盤の底から移し、そこに19歳の井手口を投入した。それでもチームの機能は損な わない。遠藤は「今季は全員でカバーして安定した戦いができた」と振り返る。若手の成長も含めた戦力の充実と柔軟な用兵は国内屈指だ。
元日に優勝カップを手にし、「素晴らしいチームでシーズンを戦い抜き、最後にタイトルを取れたことを感謝したい」と長谷川監督。新春の門出を誇らしげに祝った。

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