日本代表MFのバイエルン移籍は非現実的? “2つの障壁”を現地指摘「合意は考えにくい」
三笘にバイエルン移籍の噂が立つも…現地は否定的考え
イングランド1部ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫は、ここに来て調子を上げている。リーグ戦直近7試合で4得点1アシストを記録しているアタッカーには、ビッグクラブからの関心が伝えられている。その中の1つにドイツ1部バイエルン・ミュンヘンがあるが、ドイツメディア「Der Westen」は2つの理由からバイエルン移籍は実現しないと予想している。
【実際の映像】「速い」「異次元過ぎる」三笘薫の圧巻40mドリブル独走弾
かつて元日本代表FW宇佐美貴史(現ガンバ大阪)が所属し、現在は日本代表DF伊藤洋輝も在籍しているバイエルンは、ドイツ最大のクラブだ。これ以上のステップアップ移籍は望めないと言っても過言ではない世界に名を轟かすメガ・クラブとなっている。
世界中のサッカー選手が憧れるクラブには、イングランド代表FWハリー・ケイン、ドイツ代表FWレロイ・サネ、元ドイツ代表FWトーマス・ミュラー、元ドイツ代表GKマヌエル・ノイアーら、そうそうたるスターが顔を並べる。だが、そんなバイエルンであっても、三笘獲得は難しいのかもしれない。
記事では「バイエルンはいくつかの重要な決断を迫られている。複数の選手たちの契約が今季で満了を迎え、多くの移籍報道があるレロイ・サネを筆頭にスター選手たちの未来は見通しがついていない。バイエルンは来る夏の移籍市場に向けて、最初の獲得目標を決めたかもしれないが、そのスターを獲得するためにはポケットの深いところまで手を伸ばさないといけないかもしれない」と、三笘の獲得について報じた。
三笘の獲得が難しいとする理由は2つ挙げられている。1つ目はイングランド1部チェルシーからの関心が報じられた三笘は、ほかにもイタリア1部ナポリといったビッグクラブの注目銘柄であり、獲得の競争が激しいこと。そして2つ目は、そもそもブライトンが要求する移籍金が高額になることだ。
「9500万ユーロ(約149億円)。これはサウジアラビア1部アル・ナスルが三笘薫の獲得に向けて冬の移籍市場で出したオファーだ。ブライトンはこの誘惑に抵抗してオファーを拒否し、日本人選手は当面の間、イングランドの南海岸にとどまることとなった。だが、早ければ夏に状況が変わる可能性がある」
さらに「バイエルンにとっての障壁は、こうした三笘の高すぎる移籍金だ。現時点でブライトンは、アル・ナスルが数週間前に提示したばかりの9500万ユーロよりもかなり安い金額でのオファーに合意することは考えにくい。そのため、現時点では三笘がミュンヘンへ移ることは起こらなさそうだ」と、移籍実現について否定的な見解を伝えている。
才能ある選手を安く獲得して、高く売ることで知られるブライトン。川崎フロンターレから獲得した際の移籍金は300万ユーロ(約4億6000万円)だったとされる三笘だが、次の移籍ではどれだけの金額が動くことになるだろうか。