“堅守”G大阪に試練…「3戦8失点」何が起こっている? 山積みの課題「どうしたらいいんだ」

G大阪は岡山に0-2で完敗

ガンバ大阪は2月26日J1リーグ第3節ファジアーノ岡山と対戦して0-2で完敗した。攻守においてチグハグしたまま、J1初昇格の岡山に完敗。昨季ベストイレブンの元日本代表中谷進之介を負傷で欠き、ビルドアップに課題を残した。

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G大阪に何が起こっているのか。開幕から3戦8失点。昨季、全試合フル出場のディフェンスリーダー中谷が不在でこの日はDF福岡将太とDF江川湧清のセンターバック(CB)コンビが先発出場。だが、相手の連動した守備にハマり、前半終了間際と後半立ち上がりという魔の時間帯で失点した。

開幕戦のセレッソ大阪戦では5失点。昨季リーグ2位35失点のチームがすでに3戦で8失点と苦しんでいる。前節アビスパ福岡戦で負傷した中谷の不在も響いてビルドアップに苦戦。ダニエル・ポヤトス監督は「けが人等々でいいビルドアップができなかった。今いるCB陣で改善が必要になる」と立て直しを誓ったが、解決策は明確にはなっていない。

MF鈴木徳真は「別にきれいごとを言うつもりもない。しっかり受け止めて歯を食いしばって頑張るしかない。合わない時期もある。でも合わないからどうしたらいいんだというのが今みんなが持っている気持ち。僕らはのやることはピッチで全力で表現すること」と、現実と向き合った。FW宇佐美貴史は「立ち位置もかみ合わせよく守られるとバタつく。かみ合わせを外していくポジショニングで工夫が必要」と、相手の守備にハマり攻撃を生み出せなかった点を反省した。

ピッチ上での“チグハグ”は明らかだった。大阪ダービーで屈辱の大敗を喫し、福岡戦で感じられた“気持ち”よりも感じられたのは戸惑いだった。この日先発に抜擢された江川は「自分たちが準備してきたサイドバックが上がったところの前あいたスペースをうまく使っていくというところがうまく使えなかった。前半の最初は(相手DFの)裏に流したりいい形もあったけどそれだけじゃ勝てない」となかなかボールを運べなかった理由を明かした。

相手の岡山はいい守備から攻撃へつなげて勝利を掴んだ。G大阪も昨季の生命線だった守備の立て直しは急務だが、ベンチ入りしたDF三浦弦太も「まだプレーするには時間がかかる」(ポヤトス監督)という。「シンくん(中谷)がいなくても勝てるチームになりたい」と江川が話すように、下を向いている時間はない。負傷者続出の現在から脱却し、上向きになるその時まで積み重ねていくしかない。

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