一瞬の躊躇で喫したシリア戦1失点目、U-20日本代表GK荒木琉偉(G大阪)が学んだ「行くなら行く、止まるなら止まる」判断力

目の前に迫った大一番のために、先日の悔しさを糧にする。AFC U20アジアカップを戦うU-20日本代表は20日にグループリーグ第3戦で韓国と対戦。第2戦で2失点を喫したGK荒木琉偉(G大阪)は「無失点に抑えることと、ピンチを未然に声で防ぎたい。背後への抜けとかは前の試合から学ぶこともあった。切り替えて落ち着いてプレーしたい」と意気込んだ。

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2試合を1勝1分で終えた日本はグループ2位に立つ。第3戦では、2連勝ですでに突破を決めている首位・韓国と対戦。引き分け以上で自力での突破が決まる。荒木は「大事な試合というのはわかっているけど、でもチームとしてやることは変わらない。いつも通りのプレーを出せるようにしたい」と心を整えていた。

14日のグループリーグ初戦・タイ戦は大きなピンチもなく3-0で完封勝利。一方、17日の第2戦・シリア戦は苦戦を強いられ、2-2で引き分けた。2度リードを許すなかで、終盤の再同点ゴールで辛くも勝ち点1を手にした。

シリアに食らった2失点は、日本が警戒していたカウンターやセットプレーからのものだった。前半10分の1失点目は、相手のクイックリスタートからカウンターで守備陣の裏を突かれ、荒木が飛び出すも間に合わずゴールを決められた。守備陣全体のミスとも言えるが、荒木は「1点目は特に、自分の明らかな判断ミスだった」と飛び出したタイミングに責任を感じていた。

「(土屋)櫂大の背後に出されたとき、(市原)吏音も間に合っていた」(荒木)。荒木がゴールで待ち構えていれば、相手も攻めあぐねていたかもしれない。しかし一瞬の躊躇から飛び出したことで、結果的に相手にミドルシュートの選択を取らせてしまった。

「少しジャッジに悩んでしまって、そこで焦りが出てしまった。落ち着いて戻っていれば何も問題はなかった。行くなら行き切ったほうがいい。でもよっぽどよく見て、行けないなら絶対に止まらなきゃいけない。そこで焦ってしまったら判断は狂ってしまう。焦らず落ち着いて、止まるなら止まる判断をできるようにしたい」

後半27分には左サイドの裏を突かれ、再びカウンターを食らった。ボールに迫る相手選手との距離感で難しい判断のところ、荒木は再びためらいながらも思い切って飛び出し、スライディングで阻んだ。「あれはステイでもよかったプレーで少し迷いもあった。でも最後のところは相手が先にギリ触りそうだったときに、相手の前に足を出してボールに確実に触れた。そこは落ち着いていたのでよかった」。試合の中で悪い感触のまま終わらせなかった。

「入りを大事にしたい。隙ができてしまっていたので、隙を作りたくない」。そう語る荒木が見据えるのは20日の韓国戦だ。すでに突破を決めているとはいえ、2連勝で勝ち進んできた相手。「セットプレーで点を重ねているのでセットプレーは無失点にしたい。FWで大きい選手もいたり、仕掛ける選手とかクロスとか色んなことをしてくる。どれにも対応できるようにいい準備をしたい」。2失点という手痛い学びを生かして、今度はゴールを守り切る。

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