宇佐美、G大阪11年ぶりV導く 2025Jリーグ、大阪ダービーで14日開幕
「明治安田J1リーグ」は、史上最も早い2月14日に33年目のシーズン開幕を迎え、G大阪-C大阪の1試合がパナソニックスタジアム吹田で行われる。「大阪ダービー」での開幕はリーグ史上3度目。13日はともに非公開で練習した。G大阪のFW宇佐美貴史(32)は11年ぶり3度目のJ1制覇へ「(今季のチームの姿を)主張できるようにしたい」と意気込んだ。
復権を狙う青黒軍団の先頭に立つ。3季連続でG大阪の主将を務める宇佐美は、勝利でチームの存在感を示すと息巻いた。
「全体の開幕戦っていうのもありますし、うちはこうだと主張できる試合にしたい。どんな形であれ勝って、いい形でシーズンに入りたい」
32歳で迎える開幕戦の相手はC大阪。史上3度目となる「大阪ダービー」での開幕でチケットは完売しており、特別な熱気が予想される一戦になる。最近5年のリーグ戦での対戦成績は10戦で1勝2分け7敗と苦戦しているが、唯一勝利した昨年の試合では宇佐美が先制の決勝点を奪った。今季もチームを勝たせる一撃をイメージする。
「前線の選手なら誰しも初戦で(得点を)取りたいと思っているし、そうやって自分を乗せていきたい。僕もその一人」
G大阪を率いるポヤトス監督は就任2年目の昨季、前年の16位から4位へと順位を大きく押し上げ、組織で戦うチームのベースを築いた。2014年以来、11年ぶり3度目のリーグ優勝も狙えるシーズンの開幕戦で、宇佐美も前線での出場が有力。同じ1992年生まれの神戸FW武藤嘉紀が昨季MVPの活躍でチームを2連覇へ導いたように、クラブを象徴する宇佐美が活躍できれば、栄冠が見えてくる。
「ダービーで(ゴールを)決めることができれば、という思いをしっかり強く持って試合に挑むことを大事にしていきたい」
開幕戦は2年続けて得点している背番号7。今季もネットを揺らし、歓喜の幕開けを目指す。(邨田直人)
★C大阪・パパス新監督「向かっていく」
就任後初の公式戦に挑むパパス新監督は「相手も経験があるチームですし、ずっと長く一緒にやっているチーム。そこに向かっていく姿勢を出したい」と意気込んだ。新主将にはMF田中駿汰が就任。中学時代は下部組織に所属したG大阪との対戦について、27歳は「より気合が入る」と話し、「勝ってしっかり流れを作っていかないといけない」と力を込めた。
★秋春制移行で最後の2月スタート
J1の第1節は14日に1試合、15日に7試合、16日に2試合を実施。史上2クラブ目の3連覇に挑む神戸は15日にノエビアスタジアム神戸で浦和と対戦する。J2とJ3は15日に始まる。Jリーグは2026年にシーズン移行を控えており、2~12月の日程で行うリーグ戦は今季が最後となる。