無冠で終われない!G大阪・宇佐美、リベンジ弾決める/天皇杯 サンケイスポーツ 12月29日(火)7時0分配信

サッカーの天皇杯全日本選手権は29日に準決勝が行われる。2連覇を狙うG大阪は広島戦(ヤンマー)に向けて28日、吹田市内で調整した。日本代表FW宇佐美貴史(23)はJ1チャンピオンシップ(CS)決勝2試合で屈した宿敵に、3度目の正直でのリベンジ弾を誓った。

屈辱が続いた2015年の最終戦で、憂さを晴らすには最高の相手との戦いだ。CS決勝と同じ顔合わせ。宇佐美が広島を相手に3度目の正直でリベンジを誓った。

「悔しい思いをさせられた。借りを返したい。世界3位になって気持ちよくなっていると思うし、そこをたたきたい」

CSでは本拠地での第1戦で2-3と逆転負け。第2戦は先制しながらも追いつかれ、Jリーグ連覇を逃した。宇佐美はともに無得点。エースとしての仕事を果たせず、歓喜に沸く広島イレブンの姿を屈辱の思いとともに目に焼き付けた。

11試合無得点とスランプだったそのときとは、もはやまったく違う。約3週間のインターバルを経て迎えた26日の準々決勝・鳥栖戦で復活の2得点。24 日に誕生した長女にささげるバースデーゴールで、父親の力を見せつけたばかりだ。病院のベッド上でスポーツニュースを見た夫人の蘭さんには「やっぱり持っ てるね」とたたえられた。

「ホッとする気持ちは多少ありましたけど、もっと取らないといけない。自分のゴールがタイトルにつながらなければ、満足できない」

準決勝で終わるつもりはない。ガンバは今季、アジア・チャンピオンズリーグは4強、ナビスコ杯は準優勝でCSも決勝で敗れた。圧倒的な存在感を見せながらも無冠の危機。昨季3冠王者の意地を見せるためにも、天皇杯だけは譲れない。

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