功労選手賞の遠藤保仁氏、“濃い現役キャリア”にユーモアを込める 「できれば『特別』とかつけて」…コーチ1年目の感想も
『2024 Jリーグアウォーズ』が10日に催され、功労選手賞に遠藤保仁氏ら7名が輝いた。
遠藤氏は1998年に横浜フリューゲルスでプロ入りしてから、京都パープルサンガ(現:京都サンガF.C.)でのプレーを挟み、2001年からキャリアの大半を注いだガンバ大阪へ。2020年10月からジュビロ磐田に移り、2023年が現役ラストイヤーだった。
J1歴代最多となる672試合の出場数だけでなく、日本代表としても最多の152キャップと屈指のキャリアを築いた名手は「たくさんのJリーガーから数人しか選ばれないので、非常に嬉しく思います」と喜びの思いを言葉にする。
そんなキャリアを巡り、「一番Jリーグで出ていますし、できれば(功労賞の前に)『特別』とかつけてほしかった」と笑いを誘いつつ、こうしみじみ振り返る。
「26年間、選手として、Jリーガーとしてやれてきたのを誇りに思います。フリューゲルス、京都、ガンバ、ジュビロの4チームでしたけど、どのクラブでも『チームのために』っていうのを第一に考えながらやっていたので、本当に素晴らしいプロとしてのサッカー人生だったと思いますし、胸を張れる数字も残せたんじゃないかなと。非常に満足しています」
今年からは古巣G大阪でトップチームのコーチとして指導者の道へ。生活リズムの変化を含め、「大変でした」というが、「楽しい1年というか、シーズンを過ごせたと思います」と充実した様子だ。
G大阪で自身が求められた役割は「主に何ですかね…スタッフの部屋では一番盛り上げたと思います」とユーモアを込めつつ、「そういう見えないところから良い雰囲気ができたのかなと、個人的に思っています」と語った。
そのなかで、メンバー外の選手と接点が多かったといい、コーチとして「いかにモチベーションを落とさないかとか、メンタル的なコントロールをしたいなと」と飽きない練習メニューを心がけ。「いい勉強になりました」と話す。
早くても2年後というS級ライセンスの取得を目指して、学びに励む日々だが、コーチになっても「楽しくやって、選手を育てて、楽しいサッカーをして、勝つ」という部分は現役時代と「あまり変わらない」ときっぱり。らしさを芯に残しつつ、指導者1年目を過ごしたようだ。



