JリーグMVPは武藤嘉紀! ベストイレブンは連覇の神戸から最多3人を選出!! 2位広島、G大阪、鹿島から2人、3位町田からは選出なし!
12月10日、Jリーグアウォーズが開催され、2024シーズンに活躍したJ1リーグの選手たちを表彰した。。注目の最優秀選手賞(MVP)は、連覇を果たしたヴィッセル神戸をけん引した武藤嘉紀が受賞。神戸はベストイレブンにも最多の3人が選出されている。
【画像】2024年の各賞の受賞者たち(写真◎J.LEAGUE)
ベストヤングプレーヤーは高井幸大、最優秀ゴールは宇佐美貴史が受賞
文句なしの受賞だろう。2024シーズンのJリーグの顔は、連覇を果たした神戸の武藤嘉紀に決まった。最優秀選手賞(MVP)に輝いた。
舞台に上がった武藤は思いのこもった受賞挨拶を行った。 「歴史と名誉ある賞をいただき、心より嬉しく思います。僕自身、一見、華やかな経歴には見えますが、多くのケガ、挫折、紆余曲折を経て今があると思っています。ヨーロッパでは1年間以上、ベンチにも入ることができず、家を出る時のドアが非常に重く、そして帰り道に泣きながらMrs.GREEN APPLEさんの『僕のこと』を大熱唱して、運転していたことを鮮明に覚えています。しかしそういった苦しい経験、逃げ出したくなるような経験が、僕を人としてもサッカー選手としても強くしてくれたんだと感じられます。
いままでで、僕自身1人で乗り越えられたことは何一つありません。僕を支えてくれた家族、家族なしでは今の僕はないと思っています。まずは両親、底抜けに明るく面白い父、そして気高く強くどんなときでも謙虚でいなさいと言ってくれた母。5人兄弟ですけど、一人ひとりに多くの愛情を注いでくれました。そんな二人の子どもに生まれたことを僕はすごく誇りに思っています。
妻と子どもたち、サッカーバカな僕に今まで付いてきてくれて本当にありがとうございます。単身赴任で月に1回、帰れるかどうかわからない僕ですけど、子どもの誰か一人でも熱があったり風邪になると、うつるわけにはいかないと言って帰ることをキャンセルしてしまったり、腰を痛めたらだめだと言って、抱っこや肩車もほとんど子どもたちにはしてあげられませんでした。授業参観、幼稚園の行事、何一つ見てあげることはできませんでしたけど、今こうやって、素晴らしい賞、Jリーグ連覇、天皇杯優勝を成し遂げられたことは、本当に家族の支えがあればこそだと思います。このMVPは家族に捧げたいと思っています。
最後に、来シーズンからもさらに成長できるように、地に足をつけて、慢心せず、日々努力し、これからも邁進していきたいと思います」
王者として臨んだ今シーズン、武藤は37試合に出場し、13ゴールを記録。文字通りチームをけん引した。神戸の右サイドで縦関係を組む酒井高徳が「あれほど守備をしてくれて、攻撃に転じる選手はそういない。日本でトップ」と今季の武藤の働きを称賛していたが、攻守両面で獅子奮迅の活躍を披露した。
ベストイレブンの選考方法と得票
続いてベストイレブンだが、選手方法を改めて記すと、『監督および選手投票結果から得票数上位よりDF1名、MF1名、FW1名、右サイド1名、左サイド1名を選出。GKを含むその他6名については、選考委員にて決定する(計11名の中にGKは1名のみ、外国籍選手は5名以内。ただし別途Jリーグが定める「提携国」の国籍を有する選手は外国籍扱いしない)』。
その結果、別表の通り、11人が選ばれた。神戸から最多の3人が選ばれたほか、2位広島、G大阪、鹿島からそれぞれ2人が選出された。なお、J1で3位に入った町田の選手は選ばれず。GKの谷晃生、DF昌子源は優秀選手賞を受賞したものの、得票が伸びず11人は入らなかった。
なお得票数の内訳は以下の通り。最多は武藤の166票で、それに続くのが153票を集めた大迫敬介。以下、147票の大迫勇也、140票のマテウス・サヴィオ、133票の宇佐美貴史と続いている。
【各賞の受賞者一覧】
■最優秀選手賞
FW 武藤 嘉紀 (ヴィッセル神戸/初受賞)
■ベストイレブン
GK 大迫 敬介(サンフレッチェ広島/初)
DF 濃野 公人(右サイド)(鹿島アントラーズ/初)
DF 中谷 進之介(ガンバ大阪/初)
DF マテウス・トゥーレル(ヴィッセル神戸/初)
DF 佐々木 翔(サンフレッチェ広島/初)
MF マテウス・サヴィオ(左サイド)(柏レイソル/初)
FW 知念 慶(MF)(鹿島アントラーズ/初)
FW アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス/2)
FW 宇佐美 貴史(ガンバ大阪/3)
FW 大迫 勇也(ヴィッセル神戸/3)
FW 武藤 嘉紀(右サイド)(ヴィッセル神戸/3)
■得点王
FW アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス/2)
■最優秀ゴール賞
FW 宇佐美 貴史(ガンバ大阪/初)
※第33節/2024年10月5日(土):G大阪vs札幌(パナスタ)・90+8分のゴール
■ベストヤングプレーヤー賞
DF 高井 幸大(川崎フロンターレ)
■優勝監督賞
吉田 孝行(ヴィッセル神戸/2)
■優秀監督賞
ミヒャエル・スキッベ(サンフレッチェ広島/2)
■フェアプレー高円宮杯
セレッソ大阪(2回目)
■フェアプレー賞
セレッソ大阪、サンフレッチェ広島、鹿島アントラーズ
※反則ポイントが少ない順に記載
■フェアプレー個人賞
GK キム・ジンヒョン(セレッソ大阪/初)
GK 大迫 敬介(サンフレッチェ広島/2)
DF 安西 幸輝(鹿島アントラーズ/初)
■最優秀主審賞
御厨 貴文(初)
■最優秀副審賞
西橋 勲(2)
■最優秀育成クラブ賞
FC東京(4)
V・ファーレン長崎(初)
■功労選手賞
遠藤 保仁、柏木 陽介、柴﨑 晃誠、林 卓人、南 雄太、梁 勇基、渡邉 千真
■功労審判員賞
高山 啓義、松尾 一
■功労賞
今年度該当なし



