G大阪、120分の激闘制し天皇杯決勝進出 FW坂本一彩V弾、主要タイトル通算10冠まであと1勝
◆天皇杯▽準決勝 G大阪3―2横浜FM(27日・パナスタ)
G大阪が120分の激闘を制し、横浜FMを3―2で下して決勝進出を決めた。
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前半26分、G大阪のMF山田康太がペナルティーエリア外から中央からの跳ね返りをダイレクトで振り抜き、豪快にゴールネットを揺らす。横浜FMも負けじと同37分、ルヴァン杯のニューヒーロー賞に輝いたMF山根陸のボール奪取からFWアンデルソンロペスが右に展開。FWヤンマテウスが鋭い切り返しで相手DFをかわし、左足のコントロールショットで鮮やかに同点弾を奪った。
G大阪は前半終了間際に負傷した山田に代えてFW坂本一彩を後半開始と同時に投入。一進一退の攻防が続き、横浜FMはFW宮市亮やMF天野純を入れたが、山根の交代後にMF渡辺皓太が負傷したことで、後半37分以降はFW水沼宏太をボランチとして投入するスクランブル布陣となった。
苦しい展開となった横浜FMだが、同43分、アンデルソンロペスのシュートを相手GKが弾くと、こぼれ球に反応したのはキャプテンマークを巻くDF松原健。泥臭く押し込み、待望の2点目が生まれた。
しかし、このゴールは決勝点にならず。アディショナルタイム3分、G大阪はDF中谷進之介が執念のヘディング弾をたたき込み、試合は延長戦突入となった。
延長前半は両チームともに決定機が少なく、2―2のまま折り返し。両チームともにベンチ前で円陣を組んで迎えた後半、ついに決勝点が生まれた。
延長後半20分、中央からのパスにG大阪FW坂本が抜け出す。相手DFとの1対1を制し、最後は倒れ込みながらゴールに流し込んだ。足をつった仕草を見せながらゴール裏に駆けだし、チームメートにもみくちゃにされた。
G大阪は2015年度の天皇杯以来となるタイトル獲得、主要タイトル通算10冠目まであと1勝とした。